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ポータルの権力乱用−権力化に見張る市民団体

ポータルの権力乱用−権力化に見張る市民団体

Posted June. 21, 2006 03:05,   

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「けん制されないマスコミ権力」という批判の矛先が向けられているポータルサイトに対し、多様な市民団体がしかるべき監視と規制の必要性を主張している。

これらの市民団体は、△マスコミ企業から提供された記事のタイトルの編集禁止、△「多く見られた記事」項目とされる記事の照会件数の公開などを要求し、ポータルサイトの「横暴」を防ぐ法作りを進めるという強い意志を表明している。

ポータルサイトに対する監視を標榜し、4月に設立された保守傾向の自由ジャーナリスト協会は29日午後2時、ソウル新村(シンチョン)の延世(ヨンセ)大学の同門会館で国会議員、メディア評論家などが出席した中で、「ポータルサイトの権力乱用防止に向けた立法討論会」を開く。

ヤン・ヨンテ自由ジャーナリスト協会の会長は「ポータルサイトがマスコミ各社から得た記事のタイトルを勝手に変更したり、偏った論調の記事を強調じたりするなどの手法で、実質的な編集権を行使し、権力化しているケースを集めて発表する予定」と説明した。

同協会はまた、全国民自律市民監視団を立ち上げるなど、監視活動に拍車をかけると同時に、「ポータルの権力化防止法案」づくりキャンペーンも一緒に展開していく方針だ。

さらに21日には、金明坤(キム・ミョンゴン)文化観光部長官に「現行の新聞法にインターネットのポータルサイトの編集権行為が含まれていない理由」を問いただす公開質疑書を送り、文化観光部長官がポータルサイトの不法な言論行為を放置したという理由で、金長官を職務遺棄の容疑で検察に告発する計画だと付け加えた。

比較的進歩的傾向の顔ぶれで構成された「一緒にする市民行動」は最近、市民が参加するポータルサイト監視団を立ち上げ、活動に乗り出すと明らかにした。

同団体の金ヨンホン情報人権局長は、「大学教授、学生、一般人、サラリーマンなどで構成された100人あまりの監視団を構成し、来週から本格的な活動を開始する予定だ。ポータルサイトの最大の問題点は『誰が、なぜ、どのような過程を経て特定記事をトップ記事に見せかけているのか』を突き止めていく方針だ」と述べた。

同団体は同月はじめ、格ポータルサイトに送った質疑書に対する答申を来週中に公開する方針だ。金ヘチュン自由主義連帯の政策室長は、「ニュースの編集権を通じ、ポータルサイトが権力化するのを防ぐためには、ポータルサイトがニュース記事のタイトルを勝手に変えることができないようにし、提供された時間やマスコミ企業別の紙面の配置によって記事を載せるようにするなど、根本的な『編集権乱用禁止措置』が不可欠だ」と強調している。

インターネットメディア・ロンアジアネットのピョン・ヒチェ代表は「情報通信部の公務員が最近、ある朝食会を兼ねた懇談会で『たまにポータルサイト側を呼んで戒めたりもする』という公の発言からも、ポータルサイトと政権の関係を垣間見ることができる。ポータルサイトの世界では権力と金がものを言うわけだ」と指摘した。

「共にする市民行動」の情報人権委員長であるミン・ギョンベ慶熙(キョンヒ)サイバー大学のNGO学科教授は、「ポータルサイトに社会的な責任を強調するためには、自主的にニュース編集ガイドラインを作って公開する事が望ましい。ポータルニュースの読者委員会やオンブズマン制度を通じ、ニュースサイトの運営を検証してもらうことだ」と強調した。



jaykim@donga.com sunshade@donga.com