Go to contents

2位争いが激化、大型小売店業界

Posted June. 12, 2006 03:46,   

한국어

「1位は逃したが、これ以上は押されない」

米国系の大型小売店であるウォルマートを電撃的に買収した新世界(シンセゲ)Eマートが韓国の大型小売店業界で独走体制を整えた中、2位をめぐってポスト争いが激しくなりつつある。フランス系大型小売店である韓国カルフールを買収したイーランドをはじめ、三星(サムスン)テスコ・ホームプラス、ロッテマートなどが攻撃的な店舗拡張や新しい事業構想などを相次いで発表し、「2位競争」に踊り出した。

●イーランド、カルフール看板を早期撤去

イーランドは今年4月に買収した韓国カルフールの32店舗の新しい名称を確定し、早ければ12日または13日に公式発表することにした。

イーランドの関係者は、「新しいブランドは、国内だけでなく、中国など海外大型小売店市場に進出しても使用できる、国際的なイメージを盛り込める」と言う。

イーランドは先月2日、公正取引委員会に企業結合審査を要請し、7月末頃、結果が発表される予定だ。したがって、新しいブランドを実際に使用するには、1カ月以上待たなければならない。

しかし、カルフールに対する消費者のイメージが日増しに悪化しているため、イーランドが大型小売店事業に積極的に乗り出す計画という意志を示すため、新しいブランドを早めに公開することにしたというのがイーランド側の説明だ。

イーランドはまた、公取委の企業結合承認が出れば、すぐに首都圏の店舗からリモデリングを始める。1カ月に4カ所ずつ売り場を改装し、来年夏までには全ての作業を終了する予定だ。

イーランド側は「2010年までに、一般大型小売店とファッション専門大型小売店のアウトレットを60個ずつオープンし、計120個のディスカウント店を確保する計画だ。これを通じて、大型小売店市場の先頭競争に積極的に乗り出すつもりだ」と語る。

●三星テスコ「2位固め」に全力

Eマートに続いて、現在、大型小売店業界で2位を占めている三星テスコの李スンハン社長は9日、ソウル市江南区駅三洞(カンナムグ・ヨクサムドン)本社で、役員級の職員500名が出席した中、「ビジョン説明のためのタウン・ミーティング」を開き、「2012年までに、12兆ウォン以上の売り上げをあげ、必ず業界1位を達成する」と述べた。

三星テスコはこのため、すでに50個あまりの新規出店敷地を確保してあり、適当な企業買収合併(M&A)物件が出れば、積極的に買収する方針だ。

李社長は、「1999年の創業初期、業界10位から出発し、3年で業界2位になった理由は、単なるショッピング・スペースにとどまっていた大型小売店に文化センターなどのような生活便宜施設を導入し、新しい価値を与えたことにある。このような活動を持続的に拡大していく」と言う。

これに対し流通業界は、新世界にウォルマートコリアを、後発走者のイーランドにカルフールをそれぞれ渡した状態で、2位固めのための内部紀綱確立用と受けとめている。

●ロッテ、海外進出で活路を模索

ロッテマートは国内で攻撃的に店舗拡張に出るだけでなく、海外市場への進出も積極的に推進している。

先月だけで、釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)、全羅南道麗水(チョルラナムド・ヨス)の3カ所で店舗をオープンしたのに続き、年末までに、9つの店舗を追加して、店舗を55個に増やす計画だ。

また、ロシア、ベトナム、インドなどに進出するため、最近、「海外事業推進チーム」も新設した。

特に、ベトナムでは今年下半期中に、ベトナム政府や現地企業とライセンス契約をした後、1、2年内に、現地店舗を開設するという計画で作業中だ。



jsonhng@donga.com kimhs@donga.com