ゴルフ大会は一般的に、ギャラリーで埋め尽くされたり入場券が完売されたりはしない。
広々としたフィールドで行われるため、ギャラリーを制限する理由がないからだ。
しかし、6日、米ニュージャージー州サーミットのカヌーブルックCCで行われたUSオープン最終予選では、珍しいことが起きた。競技の途中で出入り口が閉鎖され、ギャラリーの入場が制限された。現地時間で午前11時に、6000名を超えるファンがゴルフ場を訪れたため、万が一起こるかも知れない事故に備えての措置だった。
メジャー大会の本選でもなく予選にこのようにギャラリーが雲集したのは、「億万長者ゴルフ少女」ミシェル・ウィー(17)が出場したためだった。
熱狂的なファンたちと300名の取材陣に囲まれたウィーは、36ホールをプレーした。彼女は1オーバーの143で、153名の出場選手の中で共同59位にとどまり、5打差で、出場権が得られる上位18名には入れず、本選チケットを手に入れるのに失敗した。
午前、南コース(パー70)で行われた第1ラウンドをボギーなし2アンダー68打で終わらせた時までは、女性のUSオープン出場という歴史を新たに書き換えるようだった。しかし、複雑な北コース(パー72)で行われた第2ラウンドでうまく行かず、3ホール続けてボギーを出し、結局3オーバー75打を記録してしまった。
ミシェル・ウィーは「たいへん残念だが、これが終わりではない」と述べ、またメジャー大会に挑戦する意志を示した。
ウィーは今週、米女子プロゴルフのシーズン2回目のメジャー大会であるLPGAチャンピオンシップに出場する予定だが、昨年は同大会で準優勝を収めた。
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