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元大宇グループ会長の金宇中被告に懲役10年−追徴金21兆ウォン

元大宇グループ会長の金宇中被告に懲役10年−追徴金21兆ウォン

Posted May. 31, 2006 03:00,   

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元大宇(テウ)グループ会長の金宇中(キム・ウジュン、69)被告に懲役10年と罰金1000万ウォン、追徴金・約21兆4000億ウォンが言い渡された。21兆ウォンの追徴金は、裁判所がこれまで科してきた追徴金と罰金のうち、財産刑としては過去最大の規模だ。

ソウル中央地裁・刑事合議第26部(部長判事=黄玄周)は30日、20兆ウォン台の粉飾決算と9兆8000億ウォンにのぼる詐欺融資、財産の国外流出など11の疑いで逮捕、起訴された金被告に「グループの総帥として社会的な責任と企業の倫理を忘却し、企業の拡張に執着したあげく、国内財界ナンバー2である大宇グループの倒産を招いた」として、このように判決した。

裁判所は、金被告が崔箕善(チェ・ギソン)元仁川(インチョン)市長に、3億ウォンのわいろを供与した容疑については証拠不足を理由に無罪を言い渡した。

判決は「大宇グループに貸し出した金融機関の経営不振を解決するために国民の血税が投入されるなど国家に及ぼした悪影響を考えると、厳罰が避けられない」とし「金被告はグローバル経営で国民に希望と誇りを与えた企業家だったが、法廷で反省の姿勢を示していない」と指摘した。

判決は、金被告が粉飾決算と詐欺融資を指示したこと、海外の金融組織であるBFCを通じて財産を国外に持ち出したことなど大半の疑惑を有罪と認めた。だが裁判所は、金被告が高齢で持病がある点を考慮し、7月28日まで許された逮捕執行停止を取り消さなかった。

海外で逃避生活中だった金被告は昨年6月、帰国した直後に逮捕され、翌月に逮捕・起訴されたが、健康が悪化して逮捕執行停止の決定を受け、ソウル新村(シンチョン)セブランス病院に入院、治療を受けている。

金被告側は「成長時代の転換期に活動した金元会長の社会的かつ経済的な寄与などを全く視野に入れていないように思え、残念だ」とし「予想外の刑が言い渡され当惑しており、控訴する考え」という立場を示した。



wiseweb@donga.com