「どの企業でも、ドイツで『2006ワールドカップ(WM2006)』『2006サッカー・ワールドカップ(Fuβall WM2006)』という商標を使用できる」
サッカーのワールドカップ(W杯)を43日後に控えた27日、ドイツ・カルスルに連邦最高裁判所が下した判決で、15のW杯公式後援会社と競争企業らが大騒ぎになった。
連邦最高裁判所は同日、製菓業者「ペレロ」など2社が国際サッカー連盟(FIFA)を相手に提起した訴訟の最終審で、「二つの文案は言語習慣上、特定大会を意味するとはみられないため、FIFAおよびこれと契約した業者に排他的使用権を認定できない」と判決した。
ドイツ語のWM(Weltmeisterschaft)は直訳すれば、「世界選手権」に当該する言葉で、サッカーなど少数の種目に局限された英語の「ワールドカップ」より遥かに幅広く使われている。
ペレロはその間、一部の製菓製品に「WM」という文字とサッカー・スターたちの姿を入れたステッカーを挿入し、FIFAと摩擦を起こしてきた。
DPA通信は、今回の判決によって、ジレット、アディダスなど公式後援業者たちはもちろん、その競争会社までどうしたらいいか困っていると報道した。
特許権専門弁護士のハンスジタ・ウェバー氏は、「今回の裁判の結果はドイツ内のみで効力を発生するが、欧州全体に効力を及ぼすためには、ルクセンブルクにある欧州連合裁判所でこの問題が決定されなければならない」と言い、開幕日以前にドイツ以外の国家でW杯商標権問題が新たに結論が下されるのは難しそうだという意見を示した。
今年のW杯では、現代(ヒョンデ)自動車など15の後援業者が、7億5000万ユーロ(約8900億ウォン)を公式後援金として出した。
gustav@donga.com