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[オピニオン]総学生会

Posted April. 27, 2006 03:29,   

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「現在の学生会の代表性を認めるのは、道徳的・法的に許容できず、教育的にも望ましくありません」。同徳(トンドク)女子大学校のソン・ボンホ総長は一昨日、総学生会の非認定という強硬措置を発表した。総学生会が選挙人名簿を操作して、「権力世襲」を図ったという証拠を発見したためだ。ソン総長は、「民主主義の根幹であり、知性の象徴の大学の総学生会でこのような出来事が起きたとは、大きな衝撃だ」と述べた。ソン総長は大学の外で公明選挙実践市民運動協議会の常任顧問を引き受けている。

◆同校の関係者は、「学生会が不正選挙に汚職までするとは、旧悪政治家に似ている」と慨嘆した。最近、高麗(コリョ)大学から放校処分を受けた学生らは、総学生会長選挙の投票権を求めて教授を16時間も抑留した。授業料引き上げに反対して大学の建物を占拠、座り込みをする学生会は全国に数え切れないほど多い。目的のため、手段と方法を問わない組織暴力団と区別するのが難しいぐらいだ。

◆大学の総学生会が自由民主と正義の守護機関と思われた時代があった。1980年代、民政党舎占拠、座り込み事件を主導した金ヨンチュン(1984年当時の高麗大学学生会長)、林秀卿(イム・スギョン)を平壌祝典に派遣した全国大学生代表者協議会(全大協)「議長様」のイム・ジョンソク(1988年当時の漢陽大学総学生会長)ヨルリン・ウリ党議員らが、盛んに「運動」していた頃だ。しかし、386世代(1980年代に大学入学・1960年代生まれ)を眺める視線は良いものばかりではない。自分も386世代のチョン・テイン前大統領国民経済秘書官は、「正義感があるだけで、知っていることは多くない」と述べた。

◆06年の総学生会も、自ら自由民主と正義の守護天使と思っているか知りたい。そうでもないのに、それほど堂々と不法と脱法を敢行するはずがない。1991年、高麗大学総学生会長を務めたチェ・ホンジェ自由主義連帯組織委員長は最近、「これまで全世界で起きた一番悲惨な暴力は、自分だけが正しいとし、他の考えは拒否する人によって犯された」と書いた。勉強の代わりに、不法・暴力に明け暮れる総学生会が後日、また政界を掌握するかと思うと恐ろしくなる。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com