Go to contents

韓国企業、ウォン高と原油高で採算性急激悪化

韓国企業、ウォン高と原油高で採算性急激悪化

Posted April. 27, 2006 03:29,   

한국어

財界が原油高とウォン高で企業の採算が急激に悪化しているとして、政府レベルの対策を促した。

全国経済人連合会(全経連)は26日、第1次委員長団会議を開き、「原油高とウォン高など深刻化している外部環境の悪化に対応できるよう、政府が為替安定化対策などを用意してほしい」と求めた。

趙健鎬(チョ・ゴンホ)全経連常勤副会長は会議後、記者団に対して「急速に悪化している外部環境に対応し景気の回復基調を継続させるためには、政府が財政・通貨・租税政策を通じて需要を拡大する必要がある」とし、「企業に対する規制も大きく緩和して投資を促進させなければならないという意見が多かった」と話した。

全経連は、そのため出資総額制限制度の廃止をはじめ、各種規制の緩和を政府に強く要請することにしたと、趙副会長が話した。

趙副会長はまた、「外国資本の敵対的買収合併(M&A)に対処するためには、経営権を安定させるのが重要だ。現在、関連法案を発議するために政府と協議を進めている」と加えた。

一方、大韓商工会議所は同日、「ドルに対するウォン相場が907ウォンまでウォン高が進めば、輸出をあきらめる企業が続出するだろう」と分析した。

大韓商工会議所は、国内輸出企業300社を対象に実施した調査結果を発表し、「企業として収益が出せる適正なウォン相場を1ドル=1015.7ウォンと見ており、損益分岐点は985.8ウォンと認識している」とし、「現在、1ドル=950ウォンまでウォン高が進んでいることを勘案すれば、すでに相当数の企業が損害を被りながら輸出しているものと推定される」と明らかにした。

特に多くの企業は1ドル=907ウォンまでウォン高が進めば、事業を継続できないと判断していることが調査の結果分かった。

さらに大韓商工会議所は、「各企業は急激なウォン高にもかかわらず価格競争力の低下を恐れて、為替相場による損失を補てんするための単価の引き上げに踏み切れずにいる」とし、「企業がウォン高分の4.7%だけを輸出価格の引き上げに反映させている」と加えた。

「今年末のウォン相場」の予想を問う質問に、各企業は平均918.1ウォンまでウォン高が進むとの見解を示した。900ウォン以下までウォン高が進むだろうという回答も27.0%だった。



sunshade@donga.com