「韓国に続きロシア政府からの勲章は、今後も両国をつなぐ架け橋の役割をもっとうまくやれという意味として受け取ります」
19日、バシリ・チョ(55)ロシア高麗(コリョ)人連合会長が、ロシアの国家友好勲章を受けた。勲章は、プーチン大統領に代わって、ソコロフ文化言論部長官が授与した。
チョ会長は03年2月にも、韓国政府から高麗人社会の発展に貢献した功労で、国民勲章を受けた。
これまでロシア政府は、外交関係を考慮して韓国や北朝鮮の関係者に叙勲を授与した例はあった。しかし、ロシア内の韓人が勲章を受けたのは初めてだ。
記念行事で、ブラディミール・イ(76)ロシア外交アカデミー教授は、「97年ぶりに見る格別の意味がある勲章だ」と述べた。帝政ロシアの皇帝ニコライ2世が1909年当時、ロシアに亡命中だった李範晋(イ・ボムジン、1852〜1911)先生に、スタニスラフスキ1等勲章を授与した事実を指している。
大韓帝国の初代ロシア駐在公使だった李範晋先生は、1905年の第二次日韓協約で外交権を失うと、日帝の帰国命令を拒否し、ロシアに残って大韓帝国の旅券発給など、領事業務を続けて抵抗した。ニコライ2世は、このような先生を励ますために勲章を授与した。しかし、1910年に国権を完全に奪われると、先生はこれに抗議して翌年、自決した。
チョ会長の叙勲記念行事には、李範晋先生の子孫のユリヤ・ピスクロバ(35)博士も出席した。
チョ会長は、1999年に有名無実の団体だった高麗人連合会を引き受け、実質20万人いる高麗人たちの求心点に作り上げた。高麗人連合会は、現在ロシア内にある約60の少数民族団体の中で最も活発に活動している。
韓国とロシア政府の支援で高麗人会館の建物を確保したことや、04年が韓人がロシアに移住して140周年になるという歴史的事実をロシア政府から公認され、国家予算で大規模な記念行事も行なった。
エンジニア出身のチョ会長は、繊維工場の支配人を経て、1989〜92年には旧ソ連最高人民会議代議員(国会議員)を務めた。
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