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旧ソ連邦地域の話題の外交官たち

Posted April. 14, 2006 03:16,   

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まだ韓国人の私たちには不慣れな土地である旧ソ連邦地域に最近、異色の経歴を持つ公館長2人が赴任した。許勝𨩱(ホ・スンチョル、47)駐ウクライナ大使と崔在根(チェ・ジェグン、58)サンクトペテルブルク総領事だ。

許大使は、高麗(コリョ)大学ロシア語ロシア文学科の教授だったが、高級公職の民間人への開放拡大の政府改革案によって抜擢された地域専門家だ。いっぽう、キャリア外交官出身の崔総領事は1998年、モスクワの駐ロシア大使館総領事(領事参事官)とウラジオストク総領事を経て、今月新設されたサンクトペテルブルク初代総領事に赴任した。韓国がロシアに設置した3つの公館すべてで、総領事を務めた記録をたてたわけだ。

▲民間専門家〓韓国ウクライナ学会長を務めた許大使を迎え入れたのも、このようなケースだ。米ブラウン大学でスラブ語文学博士の学位を取得した許大使は、国内で唯一のウクライナ専門家だ。

先月赴任した直後の26日、ウクライナで総選があった。許大使は、オレンジ革命の行方を占う選挙結果を正確に予測し、専門家らしい実力を見せた。外交経験のない語文学の専門家という憂慮にもかかわらず、許大使は、ヴィクトル・ユシェンコ大統領らウクライナ関係者たちと会談し、流ちょうなウクライナ語で深い印象を残した。これまで築いた人脈も十分に活用している。

許大使は、「国内では、中央アジアのウズベキスタンと混同するほど、ウクライナはあまり知られていない」と残念がり、「韓半島の3倍近くの国土と5000万の人口、先端科学技術を有するこの国と韓国の関係は、今よりもっと近づかなければならない」と述べた。

ちょうど韓国とウクライナのビザ免除協定が上半期中に締結される予定であり、今後、ウクライナをビザなしで入国できることになる。

▲ロシアと格別の縁〓崔総領事は先月、現地に到着するやいなや、大韓帝国の初代ロシア駐在公使として日帝の国権侵奪に抗議して自決した李範晉(イ・ボムジン、1852〜1910)公使の追悼碑を訪れ、献花した。サンクトペテルブルクに約100年ぶりに再び韓国外交の橋頭堡が設置されるという事実を報告したのだ。

プーチン大統領の故郷であるサンクトペテルブルクは最近、権力の核心都市として浮上している。韓国政府が総領事館を設置したのも、このような状況を考慮したためだった。7月の主要8ヵ国(G8)首脳会議も、モスクワではなくサンクトペテルブルクで開かれる。

いっぽう、外国人を攻撃するネオ・ナチ主義者(スキンヘッド)の犯罪が多いのが、サンクトペテルブルクだ。崔総領事は、「約500人の僑民と韓国人観光客の保護が最優先の任務だ」と述べた。



kimkihy@donga.com