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「韓国のニュースが知りたい」

Posted April. 12, 2006 02:59,   

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「KBS、MBCの年末演技・歌謡・コメディー大賞授賞式の放送録画テープを送れ」

「韓国の雑誌に私の記事が掲載されている。注意しろ」

金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮総書記の長男である金正男(キム・ジョンナム、写真)が、2002年末、中国にいる「腹心」に送った電子メールの内容だ。電子メールを受け取ったのは、北朝鮮の海外工作の拠点である「ワリョン連合貿易公社」のマネージャー兼北京支社長のチョ・ギョンチュン氏。中国朝鮮族のチョ氏は北朝鮮「対外連絡部」の指示を受け、台湾出身華僑のチョン(67、拘束)氏を引き入れて、韓国の国家秘密など各種の資料を北朝鮮に送った北朝鮮の工作員だ。

国家情報院の調査結果、チョ氏は「対外協力部」の公式指示の他に、金正男から直接指示を受け、数件の「注文」をしたことが11日に明らかになった。

▲韓国の映画と放送に関心の高い金正男〓国情院は鄭氏に対する捜査の過程で、チョ氏が国内のあるポータルサイトに開設した電子メールアカウントを見つけた。

チョ氏の電子メールアカウントを押収捜索した国情院は、チョ氏が02年6月〜04年3月に金正男とインターネットを通じて随時連絡を交わしたという事実を確認した。金正男はチョ氏との電子メールで「金チョル」 という仮名を使った。

金正男は02年12月に電子メールを通じ、チョ氏にKBSとMBCの年末演技、歌謡、コメディー大賞授賞式の放送録画テープを手に入れて送ってほしいと要請した。また、韓国映画「口笛姫」と「二重スパイ」も送ってほしいと話した。金正男も父親と同じく韓国の映画と放送、マスコミに関心が高いようだ。

▲韓国のマスコミ報道もモニタリング〓金正男はたまにコンピュータや子供の玩具などを要求したりもしたが、主な関心事は韓国のマスコミに映った本人の姿だった。

国内で活動し10日に拘束された鄭氏が5年間、チョ氏を通じて、北朝鮮に送った資料のリストを見ると、多くが北朝鮮最高位層の動向についての国内のマスコミ報道だった。

01年5月、金正男が日本に密入国しようとして追放された事実が韓国のマスコミに報道された後から、鄭氏は北朝鮮の権力層を分析した内容が掲載された国内の雑誌などをチョ氏を通じて集中的に北朝鮮に送った。

金正男の電子メールには「韓国の雑誌で私に関する記事を見た。つねに注意しなければならない」という内容もあることがわかった。

捜査関係者は「金正男が韓国の雑誌などマスコミに報道された内容を詳しく把握しているものと見られる」と話した。



leon@donga.com