Go to contents

フランス「黒い火曜日」

Posted March. 29, 2006 08:01,   

한국어

▲混沌の「黒い火曜日」〓28日には、パリの地下鉄と郊外線の車両の半分以上が運行止めとなり、通勤の交通混雑が深刻だった。高速列車TGVは、車両の3分の2のみ運行した。

すでに相当数の大学と高校が閉鎖されるなど、学校が非正常に運営されるなか、教師までストに加わった。社会党と共産党を含む野党も、デモに参加した。

学生たちは、同日の労働者と学生の連帯ストとデモに続き、30日には、鉄道駅と主要道路を占拠する実力行使に乗り出すことを明らかにした。

労組のリーダーたちは、スト翌日の29日午前に会議を開き、今後の行動方針を決めることにした。

28日付のル・モンド紙によると、世論調査の対象者の83%が、シラク大統領が直接乗り出して、葛藤を解消することを望んでいる。

▲治安の憂慮〓最近、パリ市内の相次ぐデモで、郊外地域の不良少年たちの行動が問題となっており、郊外地域で暴力事態が起きた。警察は昨年のような騒じょう事態が再発することを憂慮している。

昨年の騒じょう事態の震源であるパリ北部郊外であるサン・ドニの大学と高校の近くでは、27日午前、放火と暴力行為が再び発生した。学生200〜300人が道路を遮断し、いくつかの学校周辺でバスが破壊された。また、乗用車4台が燃えるなど、暴力行為が相次いだ。この過程で、高校生1名がけがをした。

パリとシャルル・ド・ゴール空港を結ぶ郊外線の鉄道の中間駅でも、警察と若者の集団が衝突した。

ニコラ・サルコジ内相は、デモの時に、郊外の貧民街から集まってきた暴力団の乱闘に巻き込まれないよう学生デモ隊に警告した。

▲与党内の葛藤〓デモが深刻になり、与党内の07年大統領選挙のライバルであるサルコジ内相兼政権大衆運動連合(UMP)総裁とドミニク・ドビルパン首相との対決気流も、激しくなりつつある。

ドビルパン首相と神経戦を繰り広げているサルコジ内相は27日、北部のデゥーエで開かれた党の行事で、ドビルパン首相が主導して議会で通過させたCPE法を直接には批判しなかったが、労働界と対話もなく法制定を強行したドビルパン首相を迂回的に批判した。

CPE法に対する反対デモで、政権党の支持率が下落することを憂慮するサルコジ内相は、事態の初期の頃は発言を控えていたが、時間が経つにつれ首相の路線と距離を置いている。

今回の事態で、ドビルパン首相に対する支持率が大きく落ち、サルコジ内相が反射利益を得ているという分析も出ている。



pisong@donga.com