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[オピニオン]ホールインワン詐欺

Posted March. 15, 2006 03:03,   

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「一生を通じて1度記録するのも難しい幸運のホールインワンを記録されましたので…」。ゴルフ場のパー3ホールのティーショットで球をホールに入れるホールインワンが達成されると、大韓ゴルフ協会から認証書と記念の帽子が贈られる。一般ゴルファーがホールインワンする確率は1万3000分の1だというから、3250回のラウンドに1度の割合だ。プロは確率が4倍ほど高い。全国300余りのゴルフ場のうち、大韓ゴルフ協会の会員ゴルフ場85ヵ所が申告したホールインワンは、昨年1971回、今年に入って155回だ。

◆ホールインワンは幸運を運んでくるという。結局は「ゴルフの災い」に見舞われたが、李海瓚(イ・ヘチャン)首相も03年秋、ホールインワンを達成して「3年の幸運」か、翌年首相になった。最近は「ホールインワンは7年、見ただけでも5年間幸運が続く」といわれている。幸運の遠ざかる世の中であるからか、ホールインワンの幸運は後回しで、まずは「出血」を覚悟せねばならない。同伴者を招待して「パーティー」を開かなければならず、プレゼントも用意しなければならない。そのため、保険料が15〜30万ウォンで、ホールインワンを達成すれば50〜200万ウォン、付加保険の際に500万ウォンまでもらえるゴルフ保険が人気を集めている。

◆にせもののホールインワンにも幸運がついてくるのだろうか。全南(チョンナム)の男女4人組のゴルファーは、1年間にホールインワンを6回達成したと騙り、保険会社3社から約6000万ウォンの保険金を受け取った。ラウンド途中、パー3のホールにボールを密かに入れておき、ホールインワンだと叫ぶなどの手法を用いた。5ヵ月間の捜査の末、詐欺であることを突き止めた光州(クァンジュ)南部警察署のチョ・イルグォン知能犯罪捜査1チーム長は、「あるキャディはホールインワンの達成が信じられないと言い、別途の謝礼費も受け取らなかった」と伝えた。詐欺ゴルファーのうち2人は執行猶予で釈放され、逃れた2人は手配中だ。

◆保険詐欺はやはり交通事故の方で頻繁に発生している。昨年摘発された約2万件の保険詐欺のうち、運転者すり替え、事故被害の誇張、偽の申告が60%を上回った。金融監督院保険調査室のヤン・ワンスン・チーム長は、「04年から使っている認知システムが不審な保険取引を正確にキャッチしてくれる」と胸を張る。契約内容と個人情報を打ち込むと、2〜3時間で疑わしい点がまとめられて出てくるという。詐欺で幸せを追いかけるものではない。

洪権憙(ホン・グォンヒ)論説委員 konihong@donga.com