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世界的に有名な企業家の独特なヒューマン・タッチ

世界的に有名な企業家の独特なヒューマン・タッチ

Posted March. 14, 2006 03:37,   

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「ヒューマン・タッチが重要だ(Human Touch Matters)」。

これは、世界の政治・経済・文化界を代表する大物たちが強調する「成功」の秘訣だ。1日で数十にわたる主要決定を下さなければならない彼らだが、意外と人間関係に熱心だ。電子メール、携帯電話のような文明の利器に依存するよりは、直接相手の顔を見ながら話す。人間性が悪化することを防ぐためにヨガをして、冥想の時間を持つということも、新しい潮流だ。米国の経営専門誌フォーチュンが最近号(13日付け)で提示した名士10人の「ヒューマン・タッチ型」の業務方式を紹介する。

世界的な投資銀行であるゴールドマンサックスのハンク・ポールソン会長は、これまで一度も電子メールを使ったことがない。それを意図的に学ばなかったという。その代わり、彼は業務処理のため、1日200通ずつ電話をかける。電子メールは効率的ではあるが、その分、対話の機会が減ってしまうというのが彼の持論だ。ジョン・マケイン米国上院議員、ハワード・シュルツ・スターバックス会長、ウィンタン・マサリス米リンカーンセンター音楽監督も、似たような理由で電子メールをあまり使わない。

マリサ・ラフリ・グーグル副社長は、毎日午後に1時間30分の間、事務室を完全にオープンにする。待機表にサインさえすれば、誰でも彼に会える。電子メール、電話がいくら便利だとしても、顔を合わせることほどは、組織の信頼度を高めることができないという信念からだ。

アラン・ラフリーP&G会長の業務方式も独特だ。彼は1時間熱心に仕事をした後、15分間事務室を回りながら社員とおしゃべりをする原則を守る。また、執務室のソファーはピンク一色だ。会長の執務室が与える重圧感を無くして、社員が気楽に立ち寄れるようにするための配慮からだ。

金融会社・ピムコのビル・グロス最高投資担当者は、携帯電話を持っていない。その代わり、彼は1日30分ずつヨガをする。ラフリーP&G会長も30分ずつ冥想の時間を持つ。ニューヨークの有名デザイナー・ベラ・ワンは、日中でも数時間ずつベッドで業務をする。彼らは、「エネルギー充電のための時間はもったいなくない」と強調する。

カルロス・ゴーン最高経営者(CEO)は、自動車メーカーの2社(ルノー、日産)を同時に経営するためてんてこ舞いだが、自宅で仕事をすることがない。ハーパーコリンス出版社のプリドマンCEOも同じだ。業務に埋もれてしまうと、かえって客観的な決定能力を失いかねないからだ。

フォーチュン誌は、「成功した名士ほど情報に埋もれて暮らすよりは、必要な情報を選別的に分ける能力を持っている」と指摘した。情報機器を過信するなということ。ラフリー会長は、「心の平常を維持したいなら、情報の洪水から脱せよ」と指摘した。



mickey@donga.com