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高級ブランド社が変身中

Posted March. 14, 2006 03:37,   

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質問1:「サムソナイト」は…。

答え:丈夫な旅行バックのブランド。

質問2:「モンブラン」は….

答え:「社長」たちが愛用する万年筆のブランド。

ほとんど「正解」だ。今でもサムソナイトはバック、モンブランは万年筆ブランドの代名詞であるから。

にもかかわらず、両社はそれぞれバック、面年筆の代表ブランドという位置づけから脱するため、躍起になっている。バックと万年筆という分野を超えて「ファッション名品企業」として一段階グレードアップするためだ。バックと万年筆は、今日の両社を作った目玉商品だが、今はかえって変身の妨げとなっている。

●サムソナイト…旅行バックを超えて

「丈夫だというメリットから、うちのバックを一つ買ったら、みんな10年以上は使います」(サムソナイトコリアのソ・プソク代表)

米国企業のサムソナイトは、昨年全世界的に9億300万ドル(約9030億ウォン)以上の売上を上げた96年伝統のバック専門メーカー。

聖書に出る怪力の士師「サムソン」から名をとってきたほど、丈夫さと実用性が同社の売り物だった。そのため、ファッションとプレミアム・イメージとは程遠いものがあった。

サムソナイトは、人と製品、流通などすべての分野で変化を図っている。

04年、ルイ・ヴィトンの最高経営者(CEO)出身であるマルチェロ・ボットーリ氏が、米国本社のCEOに引き抜かれたのに続き、ファッションの名品ブランドのロエベ出身の首席デザイナーのクウェーン・マケイ氏がデザインを取り仕切るクリエイティブ・ディレクターになったわけだ。

韓国法人のソ代表も、シャネル、プラダ、バリーのマーケティング出身のファッションマーケーターだ。

ソ代表は「既存の名声だけでは変化する未来に備えられない。既存の『丈夫な』バックのイメージをファッション名品に結びつけるため、力を入れている」と説明した。

●モンブラン…万年筆を越えて

「モンブランのイアリングを買う?」

モンブランも「変身」中だ。モンブランは、カルティエ、クロエなど、名品ブランドを保有したリッチモンド・グループ所属で、今年で誕生100年になる高級万年筆ブランドだ。企業の役員たちがもっとも好む万年筆の一つとされる「名声」を持っている。

ところが、このようなイメージが裏目に出て、モンブランは感性消費を重視する女性顧客から徹底的に見捨てられている。ファッション市場の「大手」消費者である女性顧客の確保に失敗したのは、モンブランの最大の弱みだった。モンブランは、昨年10月高級ジュエリーラインを新たに披露した。国内初の発売イベントの際には、李ナヨン(タレント)さんなどの人気芸能人を招待するなど、広報に重きを置いているという。

モンブランは、会社の創立100年を迎え、今年女性向けジュエリーラインとファッション皮製品などを発売し、トータルファッション名品企業として衣替えするという戦略だ。

モンブランを輸入するユロ通商のソン・ジヨン代理は、「各種の女性関連イベントを後援するなど、女性に馴染ませるようなブランドイメージづくりに取り組んでいる」と述べた。

LG経済研究院の朴チョンヒョン研究員は、「同じ製品だとしても『ファッション』があるかどうかによって、ブランドの付加価値が違ってくる」とし、「たとえば、サムソナイトバックも『ファッション』としての認識が浸透すると、買い替えの周期が速まり、収益性を高めることができる」と説明した。



kimhs@donga.com