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「経済は馬・政治は馬車、馬車が馬を引いてはダメ」

「経済は馬・政治は馬車、馬車が馬を引いてはダメ」

Posted February. 25, 2006 03:05,   

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マナーマには360余にのぼる世界各国の金融機関が密集している。緑の芝生の代わりに黄土色の砂原が広がる「砂漠のゴルフ場」では、外国人がゴルフを楽しんでいた。草ひとつ育つのも困難な不毛の環境を逆に活用したのだ。中東国家でありながら、石油など天然資源が少なく、国土も狭く、干からびた不毛の地のアラブ首長国連邦(UAE)とバーレーン。

だが、市場経済の原理と開放に基づいた実用主義的な経済改革は、そうした限界を持つ両国を「中東の小さな真珠」に変えつつある。UAEを構成する7首長国のうち2番目に大きい都市国家ドバイは、宗教や理念の束縛から抜け出し、徹底的に実利主義に基づいた政策を繰り広げている。

皇太子時代から経済改革を率いてきたドバイのシェイク・モハメド首長は「経済は馬、政治は馬車」だと強調する。同首長はまた、「馬が馬車を引くべきであって、その反対はありえない」と経済優位政策を明言し、「けして客にノーと言うな」と力説する。

ドバイは、開放政策はもちろん、アジアと欧州の間に位置する地政学的な利点を活用し、「物流の強者」としての位置を確保した後、最近、観光・金融のほか製造業にも進出している。人口114万人のドバイは昨年、空港利用客だけでも2200万人にのぼり、名実ともに中東の「心臓」に位置づけられた。バーレーンは、各国の金融会社を誘致するなど、とくに金融分野に強い。

昨年、米ヘリテージ財団が米紙ウォールストリートジャーナルと共同で、世界161カ国の経済活動自由度を評価した結果、バーレーンは04年に続き、中東地域で経済自由度が最も高い国家に選ばれた。ドバイは、国内総生産(GDP)に石油の占める比重は6%にすぎないが、1人当たりの国民所得は2万4000ドル(約300万円、04年ベース)に達する。

バーレーンもやはり、年間の石油生産量はサウジアラビアの59分の1にすぎないが、1人当たりの国民所得は1万5000ドルで、サウジアラビア(1万1000ドル)より高く、イラン(1900ドル)とは比べものにならない。対外経済政策研究院(KIEP)の黄柱成(ファン・ジュソン)研究員は「ドバイとバーレーンは、石油不足の部分をいち早く実用主義的な経済開発で埋めていくことで、生存の活路を開いている」と分析した。



aryssong@donga.com