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現代自動車、海外で大型車販売に拍車

Posted January. 24, 2006 03:01,   

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「もうすでに米国市場でも、中型車が主力」。韓国産の車が米国市場に進出して20年。韓国の自動車輸出が大きく変わっている。もう小型車だけでは勝負できない。少なくても米国市場では中型と大型がよく売られはじめているためだ。

▲「米国は大型だ」〓現代(ヒョンデ)自動車は昨年、米国で準中型車の「アバンテXD(輸出名エラントラ)」を11万6300台あまりを売り、かなりの利益を出した。しかし、今年は同車の販売目標を10万6000台へ減らした。その代わり、昨年に13万300台あまりが売れた中型車「ソナタ」の販売を、17万2000台まで増やすという目標を立てた。

中型の方が付加価置が高いうえ、中・大型を好む米国消費者のニーズに合わせて、マーケティングをソナタに集中する必要があるからだ。

一方、欧州ではインド工場で生産する「アトス」の販売を昨年3万6300台から今年は4万1000台へ増やすことにした。道路が狭く、原油価格に敏感な欧州消費者の性向を反映した結果だ。

現代車は、このように世界各地域の消費者の性向を考慮した「オーダーメード販売」を、今年の中核戦略に据えた。

▲米国は中・大型、欧州は小型で攻略〓現代車の今年の販売目標は268万7000台。このうち、76.6%の205万9000台を海外で販売する計画だ。昨年の海外販売量は、全体販売量の233万7000台の75.6%を占める176万7000台だった。海外販売を増やすため、米国市場では中・大型とレジャー用車両(RV)の割合を高めて、欧州市場は準中型と小型で攻略する方針だ。

今年、米国市場での販売目標である53万2000台のうち、ソナタ、グレンジャーなどの中・大型の割合が38%(20万4000台)と最も高い。小型(準中型を含めて)とRVの販売目標の割合は、それぞれ32%(17万台)と30%(15万8000台)だ。

1986年、小型車の「エクセル」で米国市場に進出して以来、現代車が中・大型の販売比重を小型より高めたのは今年が初めてだ。「小さくて安い」車から「大きくて良い」車へ、ブランドイメージを変え始めたわけだ。

一方、欧州市場では小型車とディーゼル・モデルが主力になっている。今年第1四半期に新型「ベルナ」のディーゼルモデルを欧州市場に出すことを皮切りに、サンタフェ、ソナタなどのディーゼル車が出ると、相次いで販売する方針だ。

▲為替相場が最大の障害〓国内自動車業界が今年一番悩むのは為替相場だ。ウォン高ドル安は直ちに売り上げの損失につながるためだ。

現代車は、為替相場の変動に大きく影響されない海外工場の生産を増やすことから解決策を模索している。昨年、米国、トルコ、中国、インドなど海外工場で約63万6300台を生産して販売しており、今年は昨年より44.9%増えた99万2000台を海外で生産する計画だ。

今年は米国工場が本格稼動に入り、インド工場の生産量は昨年の25万台から28万台へ増える。インド工場は今年第2四半期から2交代から3交代へ生産方式も変更する。輸出地域も東欧州、中東、中南米などへ多変化し、決済通貨もドル建て一辺倒から脱皮して多様にする方針だ。



swon@donga.com