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各党の人材スカウト担当者、地方選挙を控えて苦心

各党の人材スカウト担当者、地方選挙を控えて苦心

Posted January. 21, 2006 03:02,   

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5・31地方選挙を控え、最近、与党ヨルリン・ウリ党と野党ハンナラ党の人材スカウト担当者たちは、「たいへんだし、疲れる」とため息をつく。頭の中で考えていた人物は首を横に振る場合が多く、党内では新しいライバルを引き入れようとする彼らの活動に厳しい視線を送る人が多いからだ。

▲「考えてみます」〓ウリ党の人材発掘企画団長を最近辞任した金爀珪(キム・ヒョクギュ)議員は、これまで主要広域団体長候補として最高経営者(CEO)出身の人物を目にとめて、迎え入れるために努力し続けてきたが、断られるばかりだったと打ち明けた。

尹鍾竜(ユン・ジョンヨン)三星(サムスン)電子副会長、李鶴洙(イ・ハクス)三星構造調整本部長、金双秀(キム・サンス)LG電子副会長、文国現(ムン・グクヒョン)ユハンキンバリー社長ら、会った人はみんな「どんな要求もすべて受け入れるが、出馬の話だけはやめてほしい」ときっぱり断ったという。ウリ党が接触したほかのスカウト対象者たちも同じである。長時間説得して「考えさせてください」という回答を取り付けても、その後はなんの動きもない。

人材スカウトに関与したウリ党の関係者は、「正直、ウリ党に入るように言うのも難しかった」と述べた。これは世論調査の党支持率が20%台に過ぎず、地方選挙でウリ党が苦戦を強いられるという考えが広がっているためだと、党の内外では分析している。

かつてのように、落選した場合に政府や傘下機関のポストを保障して迎え入れるやり方が簡単でなくなったのも、人材スカウトをさらに難しくしているという。

▲「野党はもっと厳しい」〓19日、ソウル市長か京畿(キョンギ)知事候補のうち1名を外部から迎え入れようとして、党内候補の反発を買ったハンナラ党の金炯旿(キム・ヒョンオ)人材スカウト委員長も、スカウト作業の困難を訴えるのは与党と同じだ。

金委員長は最近、「党の苦手な地域の湖南(ホナム)へ密かに行って、いろいろな人に会って一生懸命説得してみたが、そのつど断られた。スカウト対象者に会うと、いい場所で食事でもしなければならないが、だからと言って、党からお金が出るわけでもない」と述べた。強力な「ボス」が隠密に候補を決めていた昔の方式とは違い、公式機関を通じて透明に迎え入れるという「改革的方針」そのものが、人材スカウトの最大の足かせになっているという説明だ。

多くの場合、スカウトされた人物でも党内の予備選挙を経なければならないが、予備選挙で敗れて公薦から脱落しても何も保障してもらえない状況だ。人材スカウト委のある関係者は、「かつてはスカウトの責任者が総裁の全権を委任してもらって公薦保障まで約束したが、今は何も約束できない状況なので、だれかを迎え入れるのが極めて困難だ」と述べた。

17代総選挙の時、党の人材スカウトを担当していたある議員は、「高位官職、企業CEOら、現職にいる人物はほとんど動かない。そのため、(公薦から漏れても生業に支障のない)弁護士か、競争力がやや落ちる人物に接触するしかない」と述べた。



mindy@donga.com