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「ワールド街」韓国人+高麗人+朝鮮族のカレイスキタウンは不夜城

「ワールド街」韓国人+高麗人+朝鮮族のカレイスキタウンは不夜城

Posted January. 13, 2006 05:19,   

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12日未明、ロシア・モスクワの中心地、アルバト街。冬は夜の長い北国の都市らしく、暗闇と寂寞に覆われた市内で、機械の騒音と慌ただしく動く灯りが目についた。ロシア最大の建設投資プロジェクト(4億ドル規模)であるロッテプラザ建設現場。

氷点下の寒さも忘れ、一日24時間の突貫工事が続けられている。今年末に地上21階、地下4階のデパートとビジネスセンターが、そして08年に地上9階のホテルがオープンすれば、ここは韓国企業のロシア進出の橋頭堡となる。

工事に投入された人力は600名あまり。ロッテ建設の本社から出た20名あまりの韓国人職員が工事を率いている。他の核心人力は、10名あまりの在ロ韓国人同胞(高麗人)管理職員と技術者たちだ。現場人夫のうち、30名あまりも高麗人だ。

工事現場を指揮している金容鄹(キム・ヨンドク)ロッテ建設理事は、「ロシアのエンジニアは韓国企業文化に上手く適応できず辞めてしまう場合が多いが、高麗人エンジニアたちとは呼吸がよく合う」と言った。建設エンジニアであるイノケンティ金(55)氏とパーベル金(43)氏は10年あまり前から、ロシアに進出したユウォン建設と三星(サムスン)物産建設部門など韓国建設業者で働いてきたベテランたち。

彼らは、「最初は無謀であるほど早い韓国企業の業務処理に戸惑ったが、今はもう馴れてきて、むしろロシア式の業務が鈍く感じられるくらいになった」と言った。

二人とも中央アジアのウズベキスタンで生まれた。1930年代、極東から中央アジアに強制移住された高麗人たちは最近、再びモスクワなどロシアに集まりつつある。

ウラジーミル・プーチン・ロシア大統領は5日、国籍法改正案に署名した。新法は、旧ソ連市民権者たちのロシア国籍取得を容易にさせた。人口減少で労働力が足りなくなったため、旧ソ連住民たちの移民を受入れようとしているのだ。このため、中央アジアに居住する高麗人たちのロシア移住が今後は増える展望だ。

さらに、最近はロシアに進出する韓国人も増えた。現在はモスクワ在住韓国人の数は3500名あまりに過ぎないものの、今後2、3年の間に急増するという展望だ。70年あまり前、ユーラシアの地に先に足を踏み入れた高麗人と、1990年の韓‐ソ国交樹立後進出した韓国人が、ロシアの地で一緒に住むようになったのだ。

すでに、モスクワには「カレイスキ(韓国)タウン」もできている。モスクワ西南部コシギン街にあるオルリョノク(子ワシ)ホテル。周辺に十あまりの韓国レストランと商店、韓国人専用ホテル、韓国ビデオテープ・レンタル屋、不動産仲介業者、美容院などが集まっている。

同地に規模は小さいながらもカレイスキ・タウンが形成されたのは、韓国人が同ホテルのあるモスクワ南部の西南部地域に多く住んでいるためだ。自然とモスクワに住む高麗人と朝鮮族が集まる場所となった。たまに、金日成(キム・イルソン)バッジをつけた北朝鮮人たちの姿も目につく。近くのモスフィルム街には北朝鮮大使館がある。

モスクワの韓国レストランは大半が韓国人が運営する。しかし、厨房で韓国人の板前を補助する人は朝鮮族のおばさんたちで、お客をむかえる従業員は大半が高麗人だ。韓国語のできる朝鮮族は、ロシア語をまともに喋れない韓国人板前を補助することができ、ロシア語を喋れる高麗人従業員が現地のお客をむかえるのだ。モスクワの韓国レストランでも、韓民族同士で分業がなされているわけだ。

ロシアには、極東の建設現場と伐木場で働いていて脱出した北朝鮮出身者まで住んでいる。ロシアと北朝鮮政府に追われている彼らは、モスクワでは、韓国人が建てるレストランやオフィスビルなどの建設現場で働くこともある。ユーラシア大陸全域で、ありとあらゆる生き方をする多様な韓国民族が一緒に暮しているわけだ。

邊大豪(ビョン・デホ)在ロ韓国大使館総領事は、「お互いを理解し尊重する努力が求められる」と言った。



kimkihy@donga.com