Go to contents

ロシアで生活を開拓している朝鮮族たち

Posted January. 13, 2006 05:19,   

한국어

「私たちの国籍は中国であり、生活の根拠地はロシアだが、血には韓民族のものが流れているのです」

昨年10月結成されたモスクワ朝鮮族協会の金泰洙(キム・テス、44)会長は「凍土の国(ロシア)で韓国人の高麗(コリョ)人とともに夢をかなえたい」と話した。

1980年代末から「行商」として旧ソ連に出入りをはじめた朝鮮族は、ソ連崩壊後本格的にロシアの極東とシベリア地域に押し寄せた。今は、モスクワ周辺に2000人あまり、ロシア全域には数万人が住んでいるものと推定される。ロシアと中国が最近、同盟関係を強化し、相互ビザ発給手続きを簡素化したことから、中国国籍の朝鮮族のロシア入りがより簡単になったためでもある。

黒龍江省哈爾濱出身の金会長は「中国は経済が急速に発展しているが、朝鮮族が多く住んでいる延辺のような地方は、依然立ち遅れている上、人口も多いため生活が厳しい。そのため、ロシアに目を向ける人が多いのだ」と説明した。朝鮮族はどうせ中国でもマイノリティーであるから、どこに行っても変わらないという考えを持っているため、外国に出かけるのを恐れていないという。米国だけでもすでに2万人あまりの朝鮮族が住んでいるといわれる。70年余り前に高麗人が中央アジアに強制移住させられ、素手で荒蕪地を開拓したように、朝鮮族も無一物で不慣れなロシア大陸に渡り、強い生活力で生活を開拓している。

彼らはモスクワ周辺の市場と建設現場の食堂などで働き、今はある程度安定した生活を送っている。最近、朝鮮族が営む韓国レストランまでできた。



kimkihy@donga.com