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「学問的犯罪だ」ソウル大総長、黄教授事件で対国民謝罪

「学問的犯罪だ」ソウル大総長、黄教授事件で対国民謝罪

Posted January. 12, 2006 03:01,   

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黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大名誉教授事件について、ソウル大は11日、謝罪声明を発表し、政府は黄教授の第1号最高科学者の地位を剥奪し監査に取り掛かることを決めた。

鄭雲燦(チョン・ウンチャン)ソウル大総長は同日、「国民の皆様への言葉」という声明を通して「黄教授研究チームが科学者として到底してはならないことを犯し、韓国と世界の科学共同体に汚点を残したことについて、国民の皆様に深くお詫び致します」と述べた。

鄭総長は、「ソウル大は調査結果に基づき、同事件を厳しく処理する。論文操作事件は到底容赦できない学問的犯罪行為だ」と述べた。

ソウル大は、同事件に関連する懲戒対象者の範囲と細部手続きなどを確定し、13日に発表することを決めた。

政府はソウル市鐘路区三清洞(チョンログ・サムチョンドン)首相公邸で、李海瓚(イ・ヘチャン)首相主宰で国政懸案政策調整会議を開き、最高科学者の地位をはじめ黄教授の全ての公職を剥奪し、政府支援金使用明細を調査し、研究以外の目的で使われた予算を回収することを決めた。

黄教授は国家科学技術委員会委員、韓国科学財団理事など、少なくとも13の公職に就いており、政府が1998年以降、黄教授チームに支援した研究費は計289億6400万ウォン。

監査院はこれとは別途に、黄教授の研究について提起された疑惑のすべてを監査する方針だと発表した。

政府とヨルリン・ウリ党は同日、国会で党政協議を行い、「必要であれば、国政調査も可能だ」ということで意見をまとめた。

警察庁は、政府が最高科学者の地位の剥奪を決めたことから、黄教授に対する警護人員を撤収すると発表した。

また、教育人的資源部(教育部)は、中学校1年の技術、家政教科書(クムソン出版社)に載せられた黄教授インタビュー、高校1年の社会教科書(中央教育)に載せられた黄教授チーム紹介、高校工業入門に載せられた黄教授の胚芽ES細胞培養成功事例の内容を修正することを決めた。

教育部はまた、「ノーベル賞に挑戦する」というタイトルで小学校6年の社会科探求教科書に載せられた内容を削除したうえで、各学校に配布する予定だ。

教育部は黄教授事件を契機に、正直・信頼教育を強化するための「契機教育資料」を発刊し、2月中に学校に配布することを決めた。

一方、黄教授の代理人である李ゴンヘン弁護士は、「黄教授が12日午前10時30分、ソウル市中区(チュング)韓国プレスセンター20階国際会議場で、対国民謝罪声明を発表することを決めた」と述べた。