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[社説]「黄禹錫詐欺劇」教訓は生かそう

[社説]「黄禹錫詐欺劇」教訓は生かそう

Posted January. 11, 2006 03:04,   

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黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大教授研究チームはES細胞を培養することができなかったことが最終確認された。黄教授が最後まで壮言した「源泉技術」も「現在はない」と言うのがソウル大調査委員会が昨日下した結論だ。

衝撃と失望を重ねて言いたくはない。まず検察の捜査を含めて真相をさらに把握しなければならない。2004年と2005年『サイエンス』に掲載した二つの論文を、完全なES細胞なしに試験データや写真の操作を通じて作成したという事実が確認されただけに、論文の共同著者40人の操作責任と加担程度を明らかにしなければならない。卵子の採取と使用過程の過ちも明らかにしなければならない。

政府や政権レベルの「一方的な支援」内訳も一々検証されて公開されなければならない。「黄禹錫詐欺劇」が実体を現わす過程で、国内の全般的研究環境が非常に劣悪だという事実も明らかになった。莫大な政府支援が無原則で不公正に1ヶ所に集中すれば、国民の税金は無駄使いされ、科学は政治に汚染されてしまう。

関連専門家さえ黄禹錫チームに騙されていたのだから、政府の黄教授支援がすべて間違いだったとは言えない。しかし、まず盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、黄教授研究室訪問の際にどんな報告を受けて、そしてどんな「確かな支援」を約束したのか明らかにしなければならない。それが政府による反省の始まりであり、世界に韓国の良心回復を知らしめる近道だと私たちは考える。何の寄与もせず黄教授チームの論文に名前を載せた朴基榮(パク・ギヨン)大統領情報科学技術補佐官の「英雄作り」過程も解明されなければならない。政府が論文操作を事前に知っていながら黙っていたという疑惑も、解明されなければならない。

幸いなことに、「黄禹錫騒ぎ」を乗り越えなければならないという国民的意志が確認されている。6月抗争とソウル五輪を経て市民意識が高まり、通貨危機を経験した大手企業がバブル経営の恐怖を学んだように、科学界は倫理意識を樹立して生まれ変わらなければならない。国民は焦りから抜け出して無謀な成果主義から脱しなければならない。若手科学者グループの告発精神とソウル大の検証能力は世界の認定を受けた。動物の核移植と動物クローン技術、人の核移植による胚盤胞形成研究は世界的水準だと言うのだから、実績を期待することができそうだ。