北朝鮮、ブラック・マネーは年間５億ドル

北朝鮮、ブラック・マネーは年間５億ドル. December. 14, 2005 06:19. srkim@donga.com gun43@donga.com. 北朝鮮が、偽造紙幣および医薬品製造、違法兵器販売などの犯罪行為で稼いだ金が年間５億ドル（約５０００億ウォン）にのぼると、ロサンゼルス・タイムス紙が１２日、米政府関係者の言葉として報じた。しかし同紙は、５億ドルをどのように算出したかは取り上げなかった。 米政府が、北朝鮮の１００ドル偽造紙幣の製作を集中的に取り上げたのは、６者協議という外交努力に支障を来たしても、事実上の経済戦争に該当する偽造紙幣問題を正すという「戦略的決断」を下したことによると、デイビッド・アッシャー氏が述べた。アッシャー氏は、ジェイムズ・ケリー元国務次官補の補佐官を務め、今年６月まで、国務省、財務省、情報当局にまたがる北朝鮮犯罪行為対策班を率いてきた。 米国の決断は、△北朝鮮が偽造紙幣を以前よりも精巧に、さらに多く偽造し、△偽造紙幣のほかにも、兵器やにせの医薬品を米国に密搬入しているという情報をもとに下されたという。 米国当局は、北朝鮮が国際犯罪組職と連携して偽造紙幣を米国に直接搬入しており、「そのチャンネル」を通じて、大量破壊兵器（ＷＭＤ）も流入される可能性を憂慮している。 同紙は、韓国に住む脱北者Ｋ氏（５６）の言葉を引用して、偽造紙幣工場が平壌（ピョンヤン）郊外の山の中あり、「スーパー・ノート」製作には、日本製の機械、香港産の紙、フランス産のインクが使用されていたと伝えた。 しかし、韓国情報当局の関係者は、「記事に引用されたＫ氏は、北朝鮮で造幣機関に勤めた経歴がなく、０４年にあるマスコミに同様の話をしたが、事実ではないと認めたことがある」と明らかにした。同関係者は、「他の脱北者の中にも、偽造紙幣の製作に関わった人物はいない」と述べた。