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群れから追放された猿が、別の群れでリーダーに上がるまで

群れから追放された猿が、別の群れでリーダーに上がるまで

Posted December. 09, 2005 07:50,   

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猿は群れを構成して暮らす。少なくは数匹、多くは数百匹が一緒に生活する。みんな平等なわけでもなく序列もある。皆に憎まれて集団から追い出されることもある。猿は生物学的に人間に近いだけでなく、生きていく姿まで似ている。

ケーブルテレビ・ナショナルジオグラフィックチャンネルは13日夜11時、「猿の王子の乱」を放送する。この番組は、猿が生きていく姿をカメラで撮ったドキュメンタリーだ。しかし、平凡なドキュメンタリーではなく、撮影した映像をドラマの形式に再構成した。おかげで、ドキュメンタリーで重要な役割を果たした猿たちは、人間の製作クールが付けた名前を持つようになった。

「ボボ」は、インド南部のベリコンダ山脈に住んでいる猿の集団の王子だ。ボボの父親の「九つの指」はこの集団のリーダーだ。猿たちはリーダーが通り過ぎると、目を他のところに向けるか道を退くなど、苦悩の姿を見せることで相手に対する敬畏感を表す。猿の世界の厳しい序列を確認できる部分だ。

ある日、この群れの中で権力闘争が繰り広げられる。「長い歯」というサルは、「九つの指」に挑戦するが、背中に深い傷を負ってけんかで負けてしまう。「九つの指」の機嫌を伺いながら暮らしていた「長い歯」はある日、「九つの指」が山を降りてから帰ってこないのを見ると、リーダーの座を占めてしまう。「九つの指」に愛されていた「ボボ」は、「長い歯」にはなかなか忠誠心を見せられず、とうとう群れから追い出される羽目になる。

追い出された猿が生き残る唯一の方法は、他の群れに入ることだ。そうしなければ、険悪な自然の中での独り暮らしには慣れていないため、すぐ命を失うことになる。群れから追放されて、さ迷っていた「ボボ」は、ある猿の群れに遭遇し慎重に接近する。根強く追い回した結果「ボボ」は新しい群れに入れるようになる。利口な「ボボ」は、食べ物を簡単に得るために、人間の村へ行って食べ物を盗んでくる。群れと徐々に親しくなった「ボボ」は、時間が経ちリーダーの座にまで上がる。

この番組は製作社の「フランス・テレビジョン」が2年をかけて作ったものだ。ドラマの要素が加えられただけに、虚構の部分もある。子どもを失った猿が「ボボ」のことを気の毒に思って迎え入れる場面、「ボボ」が子どもの時のガールフレンドに会う最後の場面などがそうだ。



kimjy@donga.com