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三星とLGが育てる「幸せ新都市」

Posted November. 30, 2005 07:19,   

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ソウル駅からKTX(高速鉄道)で34分かかる天安牙山(チョンアン・アサン)駅。大平原に4階建ての駅舎だけが立っている。この田畑が2008年まで牙山新都市の中心商業業務地区として開発される所だ。

この駅から鮮文(ソンムン)大学の牙山キャンパスを経て、湯井面(タンジョンミョン)方向に車で10分走ると、工事が盛んな三星(サムスン)電子湯井産業都市が現われる。

北方にはLGの都市がある。坡州市(パジュシ)の京義線(キョンウィソン)ワォルロン駅で「LG路」に沿って自動車で5分走れば、10%程度工事が進行したLGヒィリップスの坡州LCD団地に出る。ここからまた国道に沿って10分走ると、坡州新都市として開発されるウンジョン地区に突き当たる。

●国土の中心と南北交流の橋頭堡

牙山新都市は天安牙山駅周辺の排芳(ペバン)地区に続いて、2011年までに湯井地区が開発されれば、京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)にある盆唐(プンダン)新都市(594万坪)より、もっと大きな中部地域の拠点都市として浮上する。

京釜(キョンブ)・長項線(チャンハンソン)、首都圏鉄道、京釜高速道路などの交通網を備えている上に、行政都市が入る燕岐郡(ヨンギグン)一帯から40km余りで、首都圏と行政都市を結ぶ橋渡しの役割を果たすようになる。また、三星電子が210万坪規模で造成中の湯井産業団地のベッドタウンになる見通しだ。

坡州新都市は立ち後れた首都圏北部地域に活力を呼び起こすものとみられる。坡州はソウルと近いのに、北朝鮮との近接地域であって、これまで開発が遅れてきた。

しかし、ウンジョン地区を中心に285万坪の新都市が入るのに加えて、近くのウォルリョン面に110万坪規模のLGヒィリップスLCD団地が入る。休戦ライン近くに国内外企業の各工場が多く入り、12万人が居住する都市が誕生する。開城(ケソン)工業団地とも近くて、南北民間交流の橋頭堡を築くものと見られる。

京畿道産業政策科のチョン・サンジュン坡州LCDTFチーム長は、「首都圏の産業地図が北部地域に拡大した」とし、「休戦ライン近くのLCD団地に外国企業が入ることにより、安保效果も大きくなる」と見ている。

●自ら生命力を持った都市へ成長

二つの新都市は、LCD市場で世界1、2位を争う三星とLGが近くに産業団地を建設したため、自活力のある都市に成長することができる条件が揃った。

蔚山(ウルサン)、慶尚北道亀尾市(キョンサンプクド・クミシ)、慶尚南道昌原市(チャンウォンシ)などに工業団地が形成されて、地元住民の所得が他の都市に比べて遥かに高くなったように、二つの新都市の経済規模もかなり大きくなる見込みだ。

三星の湯井団地は2015年に1、2団地をすべて稼動すれば年間200億ドル(約20兆ウォン)、協力会社の団地を含めば計800億ドル(約80兆ウォン)の生産效果が予想される。

坡州LCD団地はLGヒィリップスLCDと協力会社がこれから10年間25兆ウォンを投資する予定であるため、今から地元住民たちは期待をかけている。雇用效果によって、2008年には坡州市人口が今の2倍水準である50万人に増えるものと予想される。

開発への期待に支えられて、一帯の不動産市場も揺れている。天安牙山駅一帯のマンションの売買価格はソウル江北(カンブク)地域と同様の坪当たり900万〜1000万ウォン水準。

天安市サンリョン洞、プルダン洞のドンイルハイビル、双龍(サンヨン)ジャイマンションは、分譲権にプリミアムが最高1億ウォンまで跳ね上がった。坡州LCD団地近くの地価も、LCD団地が入る前より4、5倍上昇した。



imsoo@donga.com