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300億ウォンの資産家「疑問の行方不明」

300億ウォンの資産家「疑問の行方不明」

Posted September. 08, 2005 07:28,   

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数百億ウォン(約数十億円)台の資産家が行方不明になってから10ヵ月が過ぎたが、いまだに行方を究明できる手がかりを確保できず、警察が公開捜査に乗り出した。行方不明になった主人公は花輪を作る中小企業、天池(チョンジ)産業の代表・朴チャンジュ氏(53・京畿道高陽市一山東区獐項洞)。

朴氏の兄弟は、事件解決の決め手となる手がかりを提供した人に1億ウォンのお礼金を支払うとしている。京畿道一山(キョンギド・イルサン)警察署によると、朴氏は昨年11月14日午後8時ごろ、一戸建ての自宅で誰かと一緒にいたが、その後、姿をくらましている。

朴氏の実弟は、朴氏と連絡が取れなくなり、朴氏の自宅で昼の時間帯にだけ家事を手伝う家政婦も朴氏を見たことがないと話したことによって、同月16日、警察に届け出た。朴氏が妻のA氏と娘が留学のためフィリピンへ向かった後、独り暮らしをし始めてから1カ月も経っていない時点だ。捜査に乗り出した警察は、朴氏の自宅になくなった金品がないうえ、朴氏が誰かと争ったこん跡もなく、頭を悩ませている。

警察は、朴氏の娘の家庭教師であるB氏がA氏と内縁関係にあり、娘の芸術高校入学費用として7000万ウォン(約700万円)を受け取るなど各種の名目で金を横取りした事実を確認し、B氏を詐欺などの疑いで逮捕した。B氏は第1審で2年の刑を言い渡されたが、控訴している。

B氏は、A氏とともにフィリピンへ向かったが、朴氏が行方不明になった昨年11月14日にしばらくの間帰国した後、同月16日に出国した。同氏は、捜査の初期に朴氏を拉致(らち)し殺害したと自供したことがあるが、それ以降「警察の拷問で偽りの内容を自供したもの」とし容疑を否認している。

朴氏の兄弟らは、A氏とB氏を殺人容疑で告訴したが、容疑なしと処理されたため、控訴している。これを受け、A氏とB氏は、朴氏兄弟を監禁・暴行などの疑いで告訴した。A氏が、夫の行方不明事件にかかわったならば、財産を相続できないことから、双方は激しい法的攻防を繰り広げるものとみられる。

朴氏は、京畿高陽市・坡州市(パジュシ)付近の土地と現金など300億ウォン台の財産を保有している。朴氏が死亡したことが確認されるか、行方不明から5年が経過した後、裁判所から失踪を言い渡されてから、この財産に対する相続が開始されうる。



argus@donga.com