Go to contents

「オピニオン」ハーバード大学に入学するためには

「オピニオン」ハーバード大学に入学するためには

Posted September. 02, 2005 07:16,   

한국어

ハーバード大学は来年開校370周年を迎える米国の代表的な名門私立大学である。ジョン・F・ケネディをはじめ、7人の米大統領がハーバード出身であり、同大学の前現職の教授40人がノーベル賞をもらった。どうすれば、この大学に入学できるのか。ハーバード大学の学生新聞「クリムソン」が学部学生50人をインタビューして、『ハーバード大学に入学するためには』という本を発行した。だからと言って、この本にハーバード大学に入れる定型化した公式が出ているわけではない。

◆ハーバード大学の入試で、成績は志願者を評価する様々な要素のひとつに過ぎない。米国大学修学能力試験(SAT)で1600点の満点をもらった学生が落ちたりもする。高校の首席卒業者の80%が不合格になるという統計も出ている。他のことは全然駄目でも、何か飛びっきりの(well lopsided)才能を持っている受験生が合格したり、逆に多才多能な(well-rounded)学生が関門をパスしたりする。大学に志願する時に出すエッセイと教師、カウンセラー、校長の意見も重要だ。

◆親がハーバード大学を出た場合も有利だ。「入学の査定手続きはすべての志願者に同一だが、同様に優秀な志願者グループがいれば、同門の子供の方により関心を示すこともある」ということだ。地域社会でのボランティア活動、課外活動でのリーダーシップや優秀性、勤労経験も考慮要素になる。多岐にわたって査定を行うため、学業遂行能力が多少落ちる学生が4分の1ぐらい入ることになり、成績が優秀な学生はさらに成就感を感じるという解釈もある。

◆先進国の名門大学は、ハーバード大学のように大学入試で完全な自律権を行使する。我々のように教育人的資源部(教育部)が大学入試に根掘り葉掘りと干渉する国はない。大統領の一言で、教育部が2学期の随時選考を1ヵ月後に控え、数理論述と英語も提示文を出さないようにという指示まで下すところだ。ソウル大学教授協議会のセミナーで「ソウル大学を幼稚園児扱いしている」という反発の声が上がった。こうした入試制度ではハーバード大学のような大学ができることはできない。

黄鎬沢(ファン・ホソク)論説委員 hthwang@donga.com