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[オピニオン]水代

Posted August. 26, 2005 03:06,   

한국어

お互い親しそうだが微妙な競争関係にある時、ライバル(rival)と言う単語を使う。国語辞典には競争相手、好敵手と解釈されているが、完璧な意味ではなさそうだ。元々、ライバルは川を示すリバー(river)から派生した単語で、「川辺に住む人々」と言う意味だったと言う。英語辞典でも語源解釈がそのようになっている。ところで、川辺の人々がどうして、競争関係を意味する単語になったのだろうか。

◆その語源は他ならぬ水争いだ。川辺に住む人々は同じ川の水を使っているので、お互い親しそうにみえるが、内心はもっと良い位置を占めるため常に神経を尖らしているというのだ。西洋でばかりそうだったのではない。天気に頼って農業をしていた時は、我々の祖先も自分の田に先に水を引くため「水争い」をし、隣人同士で仲違いをすることが多かった。元はといえば、新羅(シンラ)、百済(ペクジェ)、高句麗(コグリョ)の戦争も、漢江(ハンガン)を占有するための水争いだった。

◆今も世界の至る所で、熾烈な水争いが起きている。イスラエル、シリア、ヨルダン、レバノンは、ヨルダン川の利用と管理問題が原因で葛藤をもたらしている。トルコとイラクはユーフラテス川、米国とメキシコはリオグランデ川をめぐり神経戦を繰り広げている。韓国でも水のための紛争が絶えないでいる。用水配分と取水場建設、上水源保護をめぐる上下流の地方自治体間の水利権争いがますますひどくなっている。

◆10月1日の清渓川(チョンゲチョン)復元を控え、ソウル市と韓国水資源公社の間で水争いが起きた。一方では漢江から清渓川へ流す水代をソウル市が出さなければならないと主張し、もう一方はそれに反対している。水資源公社が「ダム建設及び周辺地域支援などに関する法律」を理由に水代を要求すると、ソウル市は「共益目的である時は例外」という関連規定をあげて「出せない」と対立している。法と規定によって結論が出るはずだが、清渓川を経て再び漢江に流れこむ水にお金を出せというのは、情緒的に納得しにくい。

宋大根(ソン・テグン)論説委員 dksong@donga.com