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800年前の船、発掘

Posted August. 25, 2005 02:59,   

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韓国最大規模で、完璧な姿をとどめた古い船舶が発見され発掘作業が進んでいる。

今月の5日から安佐島(アンジャド)の海岸で調査を行っている海洋遺物展示館の発掘団により、高麗(コリョ)時代後期の13〜14世紀頃に製作されたものと推定される伝統的な韓国船が発掘された。2月初めに同島の住民から干潟に船が埋没しているようだとの届けがあってから6ヵ月後のことだ。

同船舶は全長14.5メートル、幅6メートル(現在の残存部分は幅4.5メートル)で、船首や船尾、船底がすべて残っており、これまで発掘されている伝統的な韓国船のうち最も規模が大きく完璧な形を残している。

これまで本来の形がわかっている伝統的な韓国船(丸太舟を除く)は、11世紀の莞島(ワンド)船、14世紀の達里島(タルリド)船、11世紀のシビドンパド船の3隻だが、いずれも全長10メートル前後で、今回発掘された安佐島の韓国船より小さい。さらに、船首や船尾、船底が全部残っているのは今回のケースが初めてだ。

海洋遺物展示館の文煥皙(ムン・ファンソク、保存科学及び水中考古学)学芸研究室長は、同日「船の全体の造りや船の中から見つかった焼き物などから、高麗後期のものと考えられる。外板の一部などがなくなっているが、全体的に本来の形が残っており、伝統的な韓国船の研究にとって、非常に重要な資料になる」と説明した。

また、同船からは帆柱の台なども確認された。海洋遺物展示館の李哲漢(イ・チョルハン、水中考古学)研究員は、「普通、韓国船は底に帆を取り付けるのが一般的だが、このように帆柱台が別に作られている韓国船は初めて確認された」と話した。

その他、船内からは錨綱として使われた葛のつるの縄(直径5センチ)や焼き物の欠片6点、丸太約130点、丸太を束ねていたわらの綱(直径2センチ)、砥石なども見つかった。

発掘団は同船が青磁を運ぶ運搬船だったと推定している。高麗時代に全羅南道康津(チョンラナムド・カンジン)で作られた青磁を都の開京(ケギョン、今の北朝鮮開城)に運び、康津に戻る途中、安佐島の沖で沈没したものと見られている。

同発掘団は、9月上旬に船体を解体して引き揚げ、木浦(モクポ)の国立海洋遺物展示館に移して塩分の除去など保存処理を施す計画だ。



kplee@donga.com