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四方八方からあなたを盗聴する

Posted July. 29, 2005 03:04,   

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●有線電話とファックス

有線電話はあまりにも簡単。家に引き込む電話端子箱に線をつなげば、すべての通話を盗聴することができる。

ファックスも同様で、ファックス信号を送る電話線を見つけ、複製ファックスにつなげば、同じ内容を受信することができる。

携帯電話を利用して一般有線電話と通話をすれば、それも簡単に盗聴することができる。盗聴が難しい携帯電話の代わりに、有線電話を盗聴すれば済むからだ。

●携帯電話

携帯電話の盗聴問題は1999年以来、国会の国政監査のたびにいつも俎上に載せられた。

2003年の国政監査では、固有番号と同じ複製ホーンを作った後、盗聴しようとする電話と同様の中継圏域にいれば盗聴が可能であることが明らかになった。その後、情報通信部の指示で、移動通信各社は基地局に盗聴防止の装置を設置したことになっている。

別途の盗聴装備を利用して携帯電話間の通話を盗聴するのは、「論理的には可能だが、技術的、現実的には不可能だ」というのが、政府の公式見解だ。

符号分割多重接続(CDMA)方式の携帯電話は、電波が0と1のデジタル信号に変わるため、これを音声信号に変えなければ内容が分からない。したがって、特定の携帯電話を盗聴しようとすれば、アンテナのついた大型車に多くの専門人材が乗ってファローしながら暗号を解かなければならない。

2003年パンテク&キュリテルが発表した盗聴防止用の「秘話ホーン」は、暗号化の過程をもう一度経ることにした製品だったが、市販されなかった。

●電子メールとメッセンジャー

インターネットには他人の電子メール内容をのぞき見ることができるプログラムがたくさんある。個人間のファイル共有(P2P)プログラムを利用すれば、簡単に手にすることができる。

金栄憲(キム・ヨンホン)KT情報保護技術チーム部長は、「一般人が使用する電子メールとメッセンジャーは、パソコンに特定の監視プログラムを密かに設置すれば見られる」と説明した。これを防止するためには、出処が不明な電子メールを開くとか、疑問のプログラムをダウンロードする行為は禁物。

企業や機関が社内のネットワーク監視プログラムを利用して、社員や構成員の電子メールとメッセンジャー内容を検閲することもできる。国内の多数の企業が、社員の電子メール内容をのぞき見ている。

最近、元国家情報院職員の金ギサム氏が、「政治部記者らのノート・パンコンは、すべてのぞき見している」と暴露した。金氏はハッカー云々といったが、実際には記者室のある建物の中央サーバーコンピューターに特定の監視プログラムさえインストールすれば、簡単に内容を見ることができる。

●対策はあるか

電子メールとメッセンジャーのセキュリティのためには、ワクチンプログラムを利用して、定期的にパソコンを検査し「セキュリティ・グレードアップ」をしなければならない。

盗聴探知会社であるコセスコリアの白奉鉉(ペク・ホンヒョン)社長は、「建物の電話端子箱に不審な物がささっているか、通話途中に音が大きくなったり、小くなったりするとか、鉄を掻く音がしたならば、盗聴を疑わなければならない」と助言した。

米国家安保局(NSA)が運営する地球的情報盗聴監視網である「エシュロン(Echelon)」は、全世界の電話、電子メール、ファックスなどすべての有・無線通信を盗聴している。

国家のように巨大な機関が盗聴しようとすれば、個人が自分の私生活を守ることは最初から不可能だ。

そのために、私生活が盛り込まれた情報に対するアプローチシステムと法的枠組みをきちんと整えるのが何より至急であり、重要だという声が出ている。



smhong@donga.com sanhkim@donga.com