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「韓国人よりも親韓的」、米国の韓国応援部隊KEIとTKS

「韓国人よりも親韓的」、米国の韓国応援部隊KEIとTKS

Posted July. 22, 2005 06:11,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は4月のトルコ訪問中に、「米国人よりも親米的な人が韓米同盟を難しくする」と発言して、熾烈な賛否論争を巻き起こしたことがある。それでは反対に、米国はどうか。「韓国人よりも親韓的な米国人」がいるだろうか。

すぐに思い浮かぶ団体は、半世紀の歴史を誇るニューヨークのコリア・ソサエティー(The Korea Society TKS)だ。ニューヨークにTKSがあるなら、ワシントンには韓国経済研究所(KEI、ジョセフ・ウインダー所長)がある。

▲ワシントンのKEI〓米国の心臓部であるホワイトハウスからわずか3ブロックの通りにあるKEI。韓国の有名人がワシントンを訪れれば、必ず立ち寄るか助けを受ける韓米交流の中心とされている。

韓米の経済関係や米国内の韓国関連の報道動向及び資料収集や分析、対米広報行事の開催、韓国経済の広報資料の発刊がKEIの設立目的であり、主要業務だ。韓米関係と北朝鮮核問題が重要な関心事として登場した最近3年間は、政治・外交・安保問題で大忙しだ。

KEIの強みは、韓国の有力人物や米国の政・官・学界及びシンクタンクの専門家たちが会って意見を交換する特別懇談会。今年の4月から6月までにKEIが主催した特別懇談会だけでも、平均週2回の28回になる。

ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表をはじめとする与野党の政治家、尹永𨛗(ユン・ヨングァン)前外交通商部長官や潘基文(バン・ギムン)外交通商部長官、李鍾奭(イ・ジョンソク)国家安全保障会議(NSC)事務次長らが、KEIを通じて多くの米国側要人に会った。米国からは、国務省のエバンス・リビア次官補、ジム・フォスター韓国課長などが懇談会に出席した。

KEIの「秘密兵器」は、約8000人にのぼる「知韓人物」リスト。フローレンス・ノーKEI財政及び出版担当局長は、「KEIほど総合的で膨大な韓半島関連人物のリストを保有している所はない」と自負する。

緊急な懇談会の場合、韓国式「早く早く」のノウハウで、招請状の発送から懇談会の開催まで2、3日しかかからない場合も度々ある。

1982年に韓国政府(経済企画院)が非営利法人で設立したKEIは、米法務省に外国エージェントとして登録されている。1990年1月に、韓国開発研究院(KDI)から対外経済政策研究院(KIEP)に監督機関が変わり、現在はKIEPのワシントン分院として通っている。

政府が、KIEPを通じて年間運営予算20億ウォン(約200万ドル)全額を支援し、米国大学への広報プログラムは、韓国国際交流財団の支援金で運営されている。

▲ニューヨークのTKS〓ニューヨークのマンハッタンにあるTKSは、政治・経済・文化・北朝鮮問題を網羅するテーマを扱っている。

黒人指導者の韓国への招請、米国学校の歴史教師のための韓国史講座の開設、韓国企業家の講演会の準備、北朝鮮核関連の放送製作の支援…。

ワシントンのKEIが外交・安保分野に力を注ぐなら、TKSは「経済首都」ニューヨークの特性を十分に活用しているわけだ。

1957年に設立されたが、駐韓米国大使(1989〜93年)を務めたドナルド・グレッグ(78)会長が、「米国内の韓国の顔」として再生させたと言っても過言ではない。彼は就任時から、「米国に韓国を知らせる忠実な代弁者になる」と宣言したほどだった。

TKSの強みは、韓国国際交流財団が提供する基金(年間80万ドル)以外にも、ニューヨークを中心とする公益財団や米国企業の後援が大きな貢献をしているという点だ。公益財団はもとより、AIG、ボーイング、シティ・グループ、CBOLなど、韓国と取り引きのある米国企業が、後援者グループを形成している。年間予算は約200万ドル。

グレッグ会長は今年6月に韓国を訪れた際、全経連を訪問した。彼は、「韓国企業の支援規模を増やすべきだ」という意思を伝えたという。ソフィア・カンTKS首席局長は20日、「75〜80の企業後援者のなかで、韓国企業の比重の低い点が残念だ」と話した。

グレッグ会長は、ブッシュ元大統領が1970年代に中央情報局(CIA)中国責任者だった時、そして1980年代に副大統領を務めた時、部下職員だった。この点が「グレッグの力」であり、TKSの力である。

TKSはまた、北朝鮮の国連代表部の朴吉淵(パク・キルヨン)大使、韓成烈(ハン・ソンリョル)次席大使と深い親交を築いてきた。特に韓次席大使は昨年、TKSが主催したゴルフ・イベント場にも姿を見せた。



maypole@donga.com srkim@donga.com