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高建前首相が動き始めた…各政派の利害絡み政治構想に注目

高建前首相が動き始めた…各政派の利害絡み政治構想に注目

Posted June. 11, 2005 06:36,   

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「黙黙不答、笑而不答」

7日午後、ソウル鍾路区蓮池洞(チョンログ・ヨンジドン)のヨジョンド会館10階にある高建(コ・ゴン)前首相の事務所を尋ねた。今後の政治的な活動を聞くと、返ってきた答えがこの八字の対句だった。

それにもかかわらず、「政治に直接関わっていないため、身動きの幅は狭くないか」という質問に、高氏は「身動きの幅はむしろ広いと言える。ただ身動きをしていないだけで」と心境のいったんを仄めかした。しかし、それ以上の言及は避けた。

それから2日後の9日、与党ヨルリン・ウリ党所属で、高氏と近い申仲植(シン・ジュンシク)議員(全羅南道高興−寶城)は、「年末か来年初めに政界再編が始まった場合、渦巻きの中心は高氏になるに決まっている」と話した。

これに対して、高氏は10日「私の姿勢は少しも変わってない」と話した。

しかし、本人の意志とは関係なく、高氏は「動き」始めなければならない時点に来ており、政界もビッグバンのスタート点に立っているように見える。実際の動きも尋常ではない。

高氏は11日、朴鉂瑩(パク・ジュンヨン)全羅南道(チョルラナムド)知事が歴代全羅南道知事らを招待する席に参加するために、光州(クァンジュ)を訪問する。今後、政界再編が行われる場合、湖南(ホナム=全羅道)がその震源地になるはずだという点で、政界の関心を集めている。

▲気になる構想〓高氏側は、2006年の地方選挙または改憲交渉の過程でウリ党とハンナラ党という従来の2極構図が割れて政界再編が起きると考えており、その後の政界の合従連衡の核心キーワードは高氏だと信じている。

すなわち、すでに内紛が始まったウリ党や反朴槿恵(パク・グンヘ)の動きが収まらないハンナラ党、適切な大統領候補が見えない民主党、全国政党化が難しい沈大平(シム・デピョン)忠清南道(チュンチョンナムド)知事中心の中部圏新党など、各政治勢力の内部事情は複雑で、次期大統領選挙は現在の構図では決して行われないというのだ。

それゆえ、高氏側はしばらく若者層との接触強化による「イメージ政治」を続けながら、決定的な時期を待つという戦略を立てたという話だ。

申議員は、これと関連して「各界人士との接触に積極的に出るなど、段階的な手順を踏んでいる状況」とし、「年末頃、政党を超えて同じ考えを持っている議員20人余りが集まって高氏を押すことになるとみている」と予測した。

▲各政党の動き〓ウリ党はすでに「沸点」に向けて走り出している。廉東淵(ヨム・ドンヨン)議員の常任中央委員職辞任はその信号弾と受け止められている。

一部の議員らは「改革党派の排除—民主党統合」の絵をかなり前から描いてきた。来年の地方選挙以降を「ビッグバン」の時期に予測したが、意外にも時期が前倒しになる可能性もある。申議員など湖南出身の「親高派」一部議員らは、通常国会が終わる年末を見据えている。

党内の中道保守派に属する安泳根(アン・ヨングン)議員も、高氏が政界再編論争の「解答」になるとし、党の看板交代の必要性を主張した。

民主党は確かな大統領候補がいないという事実が、党の不安定性を増す要因だ。そこに党内の多数の関係者たちと理念的性向が同じで、人脈の繋がりが強い高氏が引力として働いている。

忠青新党を模索している沈知事も高氏と近く会うことになっている。無所属の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員は「沈知事と高前首相が会って、国家の大事について話を交わすものと思われる」と話した。



金東哲 尹永燦 eastphil@donga.com yyc11@donga.com