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隣人にも知らせず24時間…黄教授に要人扱いの密着警護

隣人にも知らせず24時間…黄教授に要人扱いの密着警護

Posted May. 23, 2005 03:29,   

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難病患者の胚芽幹細胞培養に成功した「国民科学者」黄禹錫(ファン・ウソク、52)ソウル大獣医科大獣医学科教授が仁川(インチョン)国際空港に到着した20日午後。

黄教授の自宅であるソウル江南区(カンナムグ)のSマンション周辺には緊張感が漂い始めた。

普段は2時間ごとに1回ずつ警備所を訪問したパトカーは同日夕方には、1時間に1回ずつ巡察した。私服警官の足も早くなり始めた。

パトロール中だったある警官は、「住民たちにも知らせず極秘裏に警備している。具体的な警備状況は知らせることができない」と口を一の字にした。

黄教授が再び世界的スターになったことから、これからは許諾なしに彼に接近するのが「夢のまた夢」になりそうだ。

黄教授は昨年9月、要人保護対象者に分類され、長官級公務員や有力政治家に提供される国家要人級警護を受け始めた。その後、警護は日々に強化されたが、今回、世界的な研究成果を発表したことから、さらに「密着警護」されることになるとみられる。

▲マンションの隣の棟に治安事務室まで〓警察は科学技術部の要請と「国防・安保と係わる科学者も要人として保護できる」と言う警察庁要人保護審議委員会の規定によって、身辺保護をしてきた。主要政治家やファン・ジャンヨプさんなどの特別人士でない科学者が、このような待遇を受けるのは非常に異例のことだ。

さらに、大統領府は昨年末、黄教授の自宅付近の警護を大幅強化するよう、関係機関に指示した。

警察はまず、黄教授が住むマンション団地内に3坪余りの警備所を新たに設置した。

ここには私服警官が1日3交代で24時間始終常住して、マンションの玄関と周辺を見張っている。警察はマンション住民たちの顔をおぼえていて、外部人や怪しい人が玄関に入って行けば直ちに検問検索をする。

警察はまた、黄教授のため、マンションの隣近の棟に別途に10坪余りの治安事務室まで設置した。

同マンション関係者は、「警護員たちがここに常住するのではないが、時々業務を処理するため使っている」と言った。

この他にも、黄教授が家に帰る時は、万一発生するかも知れない不祥事に対処するため、彼を家の前までエスコートする。

▲住民たち、犯罪率ゼロに「歓迎」〓マンションの住民たちは、警察の警護活動を不便に感じるよりは、黄教授に対する集中警護のお陰で、「治安事情が良くなった」と喜んでいる。

実際に、警備所が設置された昨秋から今まで、同マンション団地内で窃盗などの犯罪は1件も起きなかったという。

警察と情報機関は、黄教授の自宅付近を警護しているということ自体を公開していないが、住民の大半は黄教授のため警備所が設置され防犯活動が行なわれている事実を承知している。黄教授の隣人である金(48)さんは、「犯人を捕まえるため警備所が設置されたのなら不安かも知れないが、黄教授のような国家的に大事な人物を警護するためと言うのだから気持ちが良い。犯罪の起きる余地がなくなり、住民は皆喜んでいる」と言った。



jarrett@donga.com ditto@donga.com