Go to contents

[オピニオン]遠隔勤務

Posted April. 29, 2005 23:29,   

한국어

蒸し暑い満員電車に揺られながら通勤するサラリーマンは疲れる。そこで仕事からの脱出を夢見たりするものの、映画『モダンタイムズ』の機械工のチャーリー・チャップリンのように、同じことが繰り返される日常からなかなか抜け出せないのだ。

◆しかし、夢はかなうものだ。情報通信技術の急速な発展により、オフィスを離れても仕事ができる世の中になりつつある。つまり遠隔勤務だ。パソコンや携帯電話を使って勤務時間の一部をオフィス以外の場所で仕事をする。場所を基準に在宅勤務や衛星事務室勤務、移動遠隔勤務などいろいろある。情報通信器機の価格や通信料金が安くなり、遠隔勤務も増えている。アルビン・トフラーは未来の働き方として「電子住宅」を示した。本格的なユビキタス時代が到来すれば、一般化する可能性は十分あるのではないか。

◆欧米では会社勤めの人だけでなく、公務員の遠隔勤務も広がっている。政府が環境汚染の防止や失業対策、地域の情報化などのために、遠隔勤務を積極的に進めてきた結果だ。遠隔勤務者の業務への満足度は高い。まず、通勤にかかる時間や費用が省かれ、ストレスも少なくなる。社会全体では障害者や年寄り、女性により多くの仕事が提供できる。もちろん遠隔勤務者が臨時職に切り替えられたり、人事考課や業績の評価で不利益を被るといったマイナスの側面もないわけではない。

◆調逹庁は来月から全職員を対象にいつでもどこでも仕事することを認める遠隔勤務システムを導入することにしている。特許庁は3月から在宅勤務制を実施している。週に4日間を自宅にいながら仕事をする公務員が既に19人を数えるという。大田(テジョン)庁舍に出勤せず、ソウルの自宅で仕事をする公務員のLさんは、悪くなっていた健康が回復してきたと話す。韓国内で在宅勤務システムを利用する公務員は、すでに8000人を超えている。忠清南道(チュンチョンナムド)の公州市(コンジュシ)と燕岐郡(ヨンギグン)一帯に、行政首都が実現すれば、どれほどの公務員が遠隔勤務派になるのか、気になるところだ。

林奎振(イム・ギュジン)論説委員、 mhjh22@donga.com