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[オピニオン]マクドナルド50年

Posted April. 15, 2005 23:26,   

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ニューヨークに住む10代の少女、フェルマンとブレドリーはマクドナルドを相手どって訴訟している。120キロの体重になったのは、週に3〜4回食べていたマクドナルドのハンバーガーのせいだといっている。「ビッグマックをよく食べると、肥満・糖尿・心臓病・高血圧・高脂血症になる恐れがあるという情報を教えるべきだった」という主張だ。4年前には肥満が原因で死亡する米国人が年に30万人という発表が出たことで、タバコ訴訟で有名なジョン・ベンジャフ・ジョージワシントン大学教授が、マクドナルドとの戦いを宣言したことがある。数多くある肥満の原因提供者の中でマクドナルドが攻撃の狙いになっているのは「一等名誉」の代価だろう。

◆1955年4月15日、米イリノイ州デスプレーンズで第1号店をオープンしたマクドナルドは、現在、119カ国に3万1561店舗を展開し、1日4800万人が食べるという世界一のファストフード業者になった。各国の実質的な購買力を比較する「ビッグマック指数」の基準で、安い賃金・非熟練労働を指すマックジョブ(McJob)という言葉ももたらした。マクドナルドが米国の価値やライフスタイルを象徴する米国のアイコンになれた秘訣はほかならぬ革新だ。

◆創業者のレイ・クロックはミルクシェイク製造機械のセールスマンだった。マクドナルドという兄弟がやっている変わったハンバーガー店にたまたま入ったのが、きっかけになった。フォード自動車工場の組み立てのようなハンバーガーづくりから、ビジネスの可能性を見込んだ。よりスピーディーに、よりコンビニエンスに、よりチープに、よりビッグに「組み立てる」マクドナルド・ハンバーガーは、米国と米国人の特性をよく表している。ウェル・ビーイング(Well being)がブームになっているこのごろは、サラダなどの健康メニューを発売し、スポーツスターを起用して「運動を!」と呼びかけている。

◆マクドナルドが肥満の主犯とされていることについて、最高経営者のジム・スキナー氏は自己責任を強調する。正しい食生活と健康の責任は自身にあるという指摘だ。マクドナルドを帝国主義や反グローバル化運動の象徴として批判する人たちに自問を求める逆攻撃だ。はたしてわれわれは、マクドナルドのように世界の変化に合わせて繰り返し革新を図っているのか、人のせいばかりにしていても頂上に立つことができるのか考えたくなる。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com