日本の中山成彬・文部科学相が29日、教科書記述の基準となる「学習指導要領」に独島(ドクト、日本名竹島)と尖閣諸島(中国名釣魚島)を日本領土と銘記しなければならないという考えを明らかにしたと、共同通信が報じた。
中山文科相は参議院文教科学委員会で、「日本の領土というのが、(現在の)学習指導要領にはない」とし、「次に指導要領を改正する際は、明確に記すべきだ」と述べた。
教科書検定制を採用している日本で、文部省の定めた学習指導要領は、各出版社が教科書を記述する際の基準になる。
来月に予定された教科書検定結果の発表を控え、韓国と中国が反発するなか、中山文科相が敏感な発言をしたことで、波紋が予想されると共同通信は伝えた。
中山文科相は、ロシアと領有権紛争を起こしている北方領土についても、「旧ソ連が不法占拠した。ここが日本固有の領土という点を教科書に明確に書かなければならない」と主張した。
衆議院当選5回の中山文科相は、昨年末、「日本の歴史教科書は『日本が悪いことばかりした』というふうに記述されている」とし、「これからは、自虐史観から脱しなければならない」と主張して、物議をもたらした。
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