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「一陣会」の脱線、最悪の状況へ

Posted March. 09, 2005 22:47,   

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現職の教師は、「ソウル市内の小中高校の半分ほどに、校内の暴力組織『一陣会(イルジンフェ)』が存在し、一陣会所属の生徒が団体の集いを通じて、公開的な性行為など、あらゆる逸脱行為を行なっている」と、衝撃的な証言をした。

興士団(フンサダン)教育運動本部の運営委員を受け持っているソウル東大門区・J中学校の教師、鄭世泳(チョン・セヨン、52、写真)氏は9日、ソウル西大門区(ソデムング)警察庁の庁舎で行なわれた「校内暴力予防実務者ワークショップ」で、「『一陣会』を把握できれば、校内暴力を10分の1に減らせる」という主題で講演した。

▲「団体集いの行事経費が数千万ウォン、性行為まで」〓鄭氏は「一陣会」が校内サークルではなく暴力組織のレベルに発展していると懸念した。「一陣会」のメンバーになれば、先輩から礼儀教育・暴力教育・避姙方法などの教育を受け、インターネットのホームページを通じてポルノ関連情報などを共有するとのこと。

同氏は、また、各校の「一陣会」が集まったソウル地域連合所属の生徒が、03年の冬休みの期間中に、毎週土曜・日曜に、別名「イルラック」(1日のラックカフェとの意)を開催しており、毎回500〜1200人が参加した、と主張した。当時、行事会場の入場券は1人=7000ウォン(約700円)だったとのこと。

同氏は、ソウル地域連合の「一陣会」メンバーだけでも2000人にのぼる、と主張した。この行事で最も人気のあるプログラムは、男女カップルが裸で性行為を描写する「セックスマシン」とセクシーに踊るパートナーを選んで金を渡し、そばの席に座らせて接待を受ける、いわゆる「奴隷ティング」だったという。

鄭氏は「2000、01年に、誠信(ソンシン)女子大入り口のMカフェで行なわれた行事では、実際、性行為を行なったという生徒の供述も確保している」と主張したりもした。

▲統計に欠落部分多い〓鄭氏は「学校と教育庁が校内暴力の実態を正確に調べず、縮小したり隠ぺいしたりしている」とし、「ソウル市内の小中高校およそ1200校のうち、約600校で一陣会が活動している」と説明した。

また「各校に約20人のメンバーが一陣会に加入しているものとみられ、現在、ソウル市内の中学生からなる一陣会を、学年別に3つずつ総9の組織を摘発し、指導中」だと紹介した。鄭氏は「02年3月から5月まで、ソウル市内にある小学校5校の出身551人がかかわっている一陣会の組織を摘発したが、波紋を懸念した教育庁などが介入し、調査が中止された」と主張したりもした。

同氏は、校内暴力を予防する代案として、一陣会の実態を把握するため、学校と教育庁の垂直的かつ単線的な調査システムのほかに、2〜3の学校をくくったり、小学校と中学校を連係した「混合型生活指導体制」を作らなければならない、と提案した。鄭氏は02年初め当時、卒業を控えている女子生徒が、一陣会の先輩に暴行された事件を調べる過程で一陣会に関心を持つようになり、それ以降、生徒との面談などを通じて各種の資料を収集した、と話した。

一方、この日の発表について、警察庁関係者は「『一陣会』という名前を持っているからといって、すべてこのように悪い行為をしているわけではなく、発表内容に誇張された面がある」と話した。



李那姸 needjung@donga.com larosa@donga.com