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「見る美術」から「読む美術」に

Posted March. 07, 2005 22:52,   

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●想像力の力

「考える美術」の世界を繰り広げている作家たちは、絵画から脱し、設置行為、写真、映像に領域を拡張した。代表的作家である金ボム氏は絵画と設置分野で、生活周辺でよく見かける様々な小品を不慣れにさせ、存在と事物に対する根本的質問を投げる。妊娠した槌、夢の中で人間になって自分の写真を見つけた木、鍵を拡大して描き山水風景のように見える作品などがある。

美術館に仮想銀行や仮想ショッピング・スペース、仮想図書館を創って、人文、社会科学的談論を美術の話題に変える金ソラ氏と金ホンソク氏、缶詰めの缶のような狭い空間に指の大きさの小さな人間形象を入れて、現代人の実存を問う李ドンウク氏、ドル紙幤の裏面の絵を利用して合成したアニメーションで人物たちが話し合う姿を見せながら、米国の権力の意味を問うチョン・ジュンホ氏などが数えられる。

●写真もただの写真ではない

若い作家たちのジャンル拡大で注目される分野は、他ならぬ写真だ。デジタルと映像文化に慣れた彼らは、写真を芸術ジャンルに編入させることに成功し、主題や内容面でも多様な実験精神が込められた作品をお目見えする。室内空間の一部分のみを大きく拡大して撮って日常を不慣れに感じさせる李ユンジン氏、立体的写真の切れを作って写真−設置美術−彫刻を行き来するジャンル解体を見せてくれるクォン・オサン氏、おばさんや少女など対象層を特定化して現代人のアイデンティティを探求するオ・ヒョングン氏、お寺、自然、都心などを背景に透明アクリル・ボックスの中に入った人々を撮る「ミュージアム・プロジェクト」の金アタ氏などが注目を受けている。

●絵画の復元

いくら世の中がデジタル化していると言っても、キャンバスに描き出すアナログの味が美術の基本であることを固守するヤング・アーティスト層も、厚く形成されている。彼らの絵には単純な事物の複製ではなく、現実を眺める独創的視線が込められている。

制服姿の女子学生を主題に現代人のアイデンティティを明かして行くサニー金氏、超現実的想像力と油絵の魅力的色感で新しい画風を見せてくれるチョン・スジン氏、歯磨き用のコップや壊れた器の切れなど日常のつまらない品物を静物大作で描く金ジウォン氏、本、書斎、鉛筆、ボールペンなどを画面いっぱい満たし、これらを派手な原色で描き出すホン・ギョンテク氏、事実的描写の中に隠された隠喩的画面を具現するコン・ソンフン氏、自分の生涯で親密だった人々の顔を単色組で大きく描くコ・ナクボム氏、絵画の基本に充実しながらも純粋で美しい感性を溌剌かつ鮮やかな色彩で表現する朴ヒョンジン氏、暖かく華麗な色感と独特の構図で注目されるイム・マンヒョク氏、豊かな色彩対比と力強い筆力を見せる金ヘリョン氏、隠された絵を探すように詳細に観察してこそ見られる極細密画を重ねておいたような技法で風景を描く朴セジン氏などがいる。



許文明 angelhuh@donga.com