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[オピニオン]「OB判決」

Posted February. 21, 2005 23:01,   

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ゴルフファンの中には、ゴルフ自体より賭けのほうをもっと楽しむ人が少なくない。飲み代で数百万ウォンを使っても惜しくないが、賭けゴルフでただ1万ウォンを失っても眠れないという人もいる。ビジネスをする人の中には、よく政治家や公務員を相手に接待ゴルフで賭けを通じて「自然なように」負けてあげる例もある。賭けゴルフで会社と家、甚だしくは妻を奪われた例も、伝説のように噂されている。しかし、適当な金額での賭けゴルフが、競技に対する集中力を高めるという擁護論もある。

◆ある判事が「花札やカジノなどとは違い、ゴルフは勝敗の全般的な部分が試合をする人の技能と技量によって決まるスポーツ試合」という理由で、億台の賭けゴルフをした人々に無罪を宣告した。高額の賭けゴルフを楽しむ人々には朗報だが、社会通念には対置する判決だ。判事はさらに「賭けゴルフが賭博なら、プロゴルフでホールごとに試合結果によって賞金が決まる『スキンズ(Skins)』ゲームも賭博にあたる」という主張をする。

◆しかし、ゴルフは例外性の多いスポーツだ。ホールインワンを一度もしたことのないプロゴルファーもいれば、初めてフィールドに出たアマチュアゴルファーがホールインワンをする場合もある。20年近くゴルフをしたLGPAスター朴祉垠(パク・ジウン)も、去年プロアマ大会で初めてホールインワンを記録しているが、朴セリは一回もしたことがない。賭けゴルフの勝敗もゴルファーのハンディキャップとは必ずしも一致しない。ロー(Low)ハンディーゴルファーがハイ(High)ハンディーゴルファーの犠牲になる場合もあり、特定の相手にあえば、いつもお金を失う例もあるからだ。

◆ゴルフ用語にOB(Out of Bounds)がある。ボールがフィールドの外に出た場合だ。それなら今度の判決は「OB」になる可能性が高いようだ。最高裁判所が巨額の賭けゴルフに一貫して賭博罪を認めてきたからだ。検察が抗訴するとしたため、上級審がどう決断を下すか注目される。ゴルフではOBが出れば2罰打が課せられる。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員 oscar@donga.com