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韓・チリFTA締結から10ヵ月 輸入急増はなかった

韓・チリFTA締結から10ヵ月 輸入急増はなかった

Posted January. 30, 2005 22:58,   

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昨年4月、韓国・チリ間の自由貿易協定(FTA)が締結されてから最近まで、両国間の貿易量は大幅に増加し、憂慮されていたチリ産農産物の輸入急増はなかったことが調査の結果分かった。

このため政府が年内に同時多発的に進めようとしているFTA交渉にも弾みがつくものとみられる。特に各種の対外通商交渉において、国内の農業市場開放には今までより柔軟に対処できると見られる。

30日の関税庁によると、昨年韓国の対チリ輸出額は7億900万ドル、チリ商品の輸入は19億3200万ドルで過去最高を記録した。

輸出は00年の5億9300万ドルから01年と02年連続減少し、4億5000万ドル水準まで下落したが、03年に5億ドル台を回復した。

輸入は00年に9億ドルを越えたが、翌年の01年に6億9000万ドルまで下落した。しかし02年に7億900万ドル、03年は10億5770万ドルを記録し、継続して増加する傾向を見せている。

特に輸出はFTA締結前の昨年1〜3月までは、月平均の輸出額が4500万ドルに過ぎなかったが、FTAが締結されてからは6400万ドルと40%以上増えた。

FTA締結と同時に関税が撤廃された電子製品と自動車などの輸出好調が主な原因と分析される。

輸入額の増加は、昨年、世界的にも影響の大きかった原資材の価格急騰で、チリ産輸入品の80%以上を占める銅関連製品と銅鉱の輸入単価が増加したことに原因があると見られる。

また、FTAが締結されてから、企業が銅鉱関連製品及び銅鉱の輸入対象国をインドネシアなどからチリにシフトしたのも輸入急増の原因のひとつとなっている。

農水産物輸入は昨年約24%増加し、全体農産物輸入の増加幅(20%)と同じ水準を記録した。

特に韓・チリFTA締結で直撃を受けるとされてきた、ぶどう、桃などは、輸入量が減ったり、輸入がなかったりした。

関税庁の金基栄(キム・キヨン)通商局長は、「チリ産輸入農産物は10年をかけて関税を撤廃する予定で、全体輸入農産物に占めるチリ産の比重は1%に過ぎないため、韓・チリFTA締結にともなう輸入の増加は大きくないだろう」と分析した。

対外経済政策研究院(KIEP)の朴芝賢(パク・ジヒョン)専門研究員は、「韓・チリFTA締結以来、関税即時撤廃対象品目を中心に貿易規模が増加している」としながら、「FTA締結にともなう貿易創出効果や貿易拡大効果は次第に大きくなる」と予測した。



黃在成  jsonhng@donga.com