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ロシアでの南北首脳会談、韓国政府は悲観的な見方

ロシアでの南北首脳会談、韓国政府は悲観的な見方

Posted January. 16, 2005 22:56,   

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ロシアで電撃的に南北首脳会談を開催することは可能だろうか。ロシア政府が5月9日、モスクワで開催する「第2次世界大戦勝利記念60周年」行事に韓国と北朝鮮を招待したことが知られると、それを契機に南北関係に新しい転機が作られるのではないかという性急な観測が出ている。もちろん韓国政府当局者らは16日、一斉に「早すぎる推測」とし、慎重な姿勢を示した。

大統領府の主要当局者は「近所の還暦祝いに招待されたのに、お見合いの話を持ち出すなど、それ自体で外交的な負担になる」と話した。別の政府当局者も「南北首脳会談までには、通過しなければならない段階と手続きが非常に多い」とし「まだ『ビッグニュース』と言うわけにはいかない」とし、懐疑的な見方を示した

政府はしかし、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領がロシアを訪問することについては、いったんは積極的な態度を見せている。60年に一度で開催される行事の趣旨もそうだが、勝利国・敗戦国を問わずブッシュ米大統領、胡錦濤・中国国家主席、シュレーダー・ドイツ首相、シラク・フランス大統領など主要国首脳らが一堂に会する予定だからだ。

また、盧大統領が今年4月ごろのドイツ訪問を進めていることから、ロシアを同時期に訪問するのは、日程上の無理もない。このため、盧大統領が13日の新年記者会見で「時期と場所を問わず、相手が応じるならば議題に関係なく、首脳会談に応じる考えがある。可能性があれば、積極的に提案する考えもある」と述べたのも今回の行事を念頭に置いたものではないか、との見方が出ている。

成否のカギは、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が出席するかどうかだ。というのは、金総書記が世界各国の首脳らが出席する国際行事に出席した前例がないからだ。

対外的には金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が北朝鮮の国家元首になっているので、金常任委員長や別の高官が金総書記の代わりに出席することができる。しかし、故金日成(キム・イルソン)北朝鮮主席が率いた88旅団が抗日戦争に参戦したことが、今回ロシア側が北朝鮮を招待した理由であることから、金委員長が例外的に出席する可能性も排除できない。

とくに5月9日以前に北朝鮮の核問題をめぐる6者協議が再開される可能性が高く、協議で北核問題の解決に向けた突破口が作られた場合、北朝鮮は世界主要国の首脳が一堂に集まる今回の行事で、南北首脳会談や米朝首脳会談を通じて、体制の安全を保証してもらおうとする可能性も考えられる。