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[オピニオン]軍兵力の削減

Posted January. 14, 2005 23:10,   

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最近になって大々的な軍削減に成功した国家として、台湾が第一に挙げられる。慶尚(キョンサン)南北道を合わせた程の国土に人口が約2200万人の台湾は、1990年代半ばまで60万の大軍を維持していた。これが90年代後半から推進された軍削減政策によって39万人に縮小された。わずか10年の間に兵力の3分の1以上を削減したのだ。

◆中国本土との鋭い対立のため、「東アジアの火薬庫」と呼ばれる台湾は、いかにしてこのような決断を下すことができたのか。秘密は、毎年の国内総生産(GDP)の5〜6%に達する集中的な戦力投資にあった。北京、揚子江の三角州、三峽ダム、ミサイル基地、戦術指揮統制(C41)施設など5大目標を設定して、有事の際に先制打撃を加えるという別名「毒サソリ計画」もそのような背景から生まれた。台湾は今年から15年間に182億ドルを投入して、ディーゼル潜水艦8隻、新型パトリオットミサイル、P3C対潜哨戒機など、先端兵器を大量に購入する計画を持っている。

◆台湾の事例は、軍削減が大規模な戦力投資と並行しなければならないことを示す端的な例だ。これはまた、軍削減で節約された国防予算を福祉予算に回そうという一部の主張が誤りであることを示唆する例でもある。陸軍資料によると、1万3000人規模の1個師団を削減する場合、年間720億ウォン程の費用が節約される。単純に比較すると約1100億ウォンするF15K戦闘機1台を運用するのにかかるコストは、歩兵師団2個、1兆ウォンが上回る7000t級のKDXⅢ駆逐艦1隻は歩兵師団17個を維持するコストに匹敵する。

◆現在約69万人の韓国軍の兵力が08年までに65万人レベルに削減される予定だという。兵士を削減する代わりに副士官を大幅に増やし、幹部中心の精鋭軍への変身を図ることは、軍の組織再編の世界的な趨勢である。問題は、軍削減の空白を埋める戦力投資が適切に行なわれるかという点だ。戦力投資は遅々として進まない状況で、稚拙に軍削減から推進すれば、国民の不安感だけ煽る恐れがある。

宋文弘(ソン・ムンホン)論説委員songmh@donga.com