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韓国、50年後は最高齢国家

Posted January. 09, 2005 22:53,   

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「今の先進諸国が抱えている最大の社会矛盾は、人々がより長生きするようになったが、その一方で働かなくなったことだ。これでは経済・社会的に到底持ちこたえられなくなる。だから、高齢者に質のいい仕事を幅広く与えることが重要になる」(経済協力開発機構の『高齢化と雇用政策』報告書)

全世界が高齢化という前例のない「大災い」に見舞われようとしている。「寿命延長の夢」は「扶養人口の不足」という新たな問題を招き、このため各国は体制の立て直しを迫られている。

韓国も例外ではない。韓国社会の高齢化は、過去50年間の経済成長のスピードとほぼ同じぐらいの速さで進んでいる。

経済協力開発機構(OECD)は最近、韓国労働研究院と国内外の専門家らのアドバイスを受けて、高齢化が急速に進む韓国の高齢者労働問題に関する報告書『高齢化と雇用政策:韓国』をまとめた。

本紙の取材チームが単独で入手した約140ページの報告書には、高齢化の実態や高齢者の雇用問題、年金、高齢者の労働環境など、韓国の高齢化についての総合診断が盛り込まれている。

同報告書は「韓国はOECD諸国で最も若い国だったが、今後50年以内で最も老いた国になる。特に、20〜30年後は絶対労働人口の減少により、経済成長や高齢化がもたらすショックは想像を絶するものになる」と警告している。

その上で「高齢化のショックを和らげるためには、高齢者の経済活動への参加を促すことが欠かせない」と忠告している。高齢者自らが働けるような環境作りをすることが、高齢化社会の頼みの綱ということだ。

OECDのマーク・キッズ研究員が代表でまとめた同報告書は、韓国を含めて21のOECD加盟国の高齢化についての報告書の一つだ。

OECDは2002年から韓国や日本、イギリスなどの12カ国を対象に調査を進めて報告書を作成し、今年は残りの9カ国に対する報告書をまとめた後、これに基づいて10月にベルギー・ブリュッセルで加盟国の労働関係大臣が出席する政策会議を開催する予定だ。