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「北朝鮮労働党入党説」李議員の判決文

Posted December. 09, 2004 23:17,   

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与党ヨルリン・ウリ党の李哲禹(イ・チョルウ)議員が北朝鮮・朝鮮労働党に入党していたとされる疑惑をめぐって、与野党が激しく対立し、年末の政局に暗雲が垂れ込めている。

ウリ党は9日、緊急常任中央委員会、企画諮問委員会の同席会議を開き、前日(8日)の国会・本会議場で、李議員の労働党入党説を提起した野党ハンナラ党・朱盛英(チュ・ソンヨン)、朴勝煥(パク・スンファン)、金起鍱(キム・ギヒョン)議員らを、倫理委員会に提訴し、除名する方針を固めた。

また、これら3人の議員に対し、民事・刑事上の告訴など法的措置を併行する一方、李議員の労働党入党説を提起する記事を報じた週刊紙『未来韓国』に対しても、法的措置を取ることにした。ウリ党議員らは同日、国会議事堂前で糾弾大会を開催し、ハンナラ党・朴槿恵(パク・クンヘ)代表の謝罪と、李議員関連の発言を主導したハンナラ党議員らの辞任を求めた。

これを受け、ハンナラ党は、李議員の労働党入党説と関連し、徹底した真相究明を繰り返し求めている。党の真相究明対策委員長を引き受け李秉錫(イ・ビョンソック)議員は同日、記者会見で「李議員は提起された疑惑について、依然として率直かつ十分な釈明をできずにいる」とし、李議員に4項目からなる質疑書を送った。

一方、9日、東亜(ドンア)日報が入手した李議員に対するソウル刑事地裁・合意第21部の第1審判決文によると、李議員は1992年4月18日に朝鮮労働党・対南(韓国)宣伝機構「韓国民族民主戦線(韓民戦)」の江原道(カンウォンド)のヤン委員長に抱き込まれ、ソウル中浪区忘憂洞(チュンラング・マンウドン)のある住宅で、韓民戦加入式を行った。当時、李議員は朝鮮労働党の旗を壁にかけて、故金日成(キム・イルソン)主席と金正日総書記の肖像画をみながら、忠誠を誓った、とのこと。

李議員はその席で、ヤン委員長から「カン・ジェス」という仮名と「大屯山(テドゥンサン)820号」という組織員番号を付与された。また、判決文には「李議員はさらに同年6月、ヤン委員長とともに、李氏ら2人の『民族解放愛国戦線』(民愛戦)への加入式と『祖国統一愛国戦線』の結成式を行った」と記されてある。

李議員は93年7月8日、ソウル高裁・刑事第3部で行われた控訴審の裁判で、国家保安法上反国家団体加入の疑いなどが認められ、懲役4年・資格停止4年を言い渡された後、朝鮮労働党の旗と金日成・金正日(北・キム・ジョンイル)両氏の肖像画を没収された。

当時、陪席判事だった金ソンジュン弁護士は「控訴審の判決文を見ると、第1審の犯罪事実はすべて認め『量刑の不当さ』に対してのみ控訴を受け入れたもの」だと指摘した。9日確認されたところによると、中部地域党事件の当時、総責任者だったファン・インオ氏は、獄中で書いた手記で、民愛戦が中部地域党の別名であることを明らかにしている。



全芝星  verso@donga.com