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三星は「ブランド球団」か

Posted November. 23, 2004 23:15,   

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166億6000万ウォン。

三星(サムスン)が今年、FA3人を迎え入れるため注いだ金額だ。プロ野球団の1年予算を越える巨額だ。

4年に28億ウォンで主戦3塁手金ハンスを迎え入れた三星は23日、現代(ヒョンデ)の看板、沈正洙(シム・ジョンス)と最大60億ウォン(契約金20億ウォン、年俸総額30億ウォン、オプション10億ウォン)、朴ジンマンとは最大39億ウォン(契約金18億ウォン、年俸総額17億ウォン、オプション4億ウォン)に4年契約を発表した。

沈正洙の条件は歴代最高額で、平均年俸(7億5000万ウォン)も現代のジョン・ミンテ(7億4000万ウォン)を上回った。他球団FA選手1人当たり、前所属チームに前年度年俸の450%を与えなければならない補償金まで合わせれば、三星が使ったお金は最大166億6000万ウォンに達する。

FA1、2位である沈正洙と朴鎮万(パク・ジンマン)を迎え入れたことで、三星のラインナップはオールスター級になった。

23日現在までの主力9人の年俸を合計すれば、計27億500万ウォン(1人当たり平均3億ウォン)。三星を除いた残り7球団でポジション別最高年俸者を全員選んで合わせた金額(28億5000万ウォン)とほぼ同じだ。

プロ野球団の最高「ブランド」を作るための三星の攻撃的なスカウトは、ニューヨーク・ヤンキースを連想させる。ヤンキースのジョージ・スタインブレナーオーナーは毎年、巨大な金額を注ぎ込んでスーパースターたちを「独り占め」して来た。

02年ジェイソン・ジアンビ、03年松井秀喜に続いて、今年はアレックス・ロドリゲスとゲイリー・シェフィールドまで迎え入れて、「オールスター・ドリームチーム」を構成した。今年、選手団の総年俸が1億8333万ドルで、メジャーリーグ30球団のうちトップだ。

これに対して、「100年のライバル」であるボストンはヤンキースを「悪の帝国(Evil Empire・過去ロナルド・レーガン元大統領がソ連を指して言った言葉から由来)」と称しながら非難した。三星に対しても似たような批判が出ている。

金ジェハ三星団長は、「『悪の帝国』と言う言葉が一番聞きたくない。プロチームは成績も出さなければならず、人気もなくてはならない。我がチームが彼ら2人を迎え入れたのはそのためだ。どんな組職でもリーダーが必要だ。これからは我が三星ライオンズがプロ野球のリーダーの役目をするだろう」と言った。

一方、同日、韓国野球委員会(http://www.koreabaseball.or.kr)のホームページには、三星の独走を憂慮する大量の文が載せられた。

「競争者のないスポーツは何の意味もない(朴ギュジョン)」「三星バレーボール団ができてから、バレーボールは全滅した。野球が生き返るためには共存をしなければならないのに、三星は共倒れに至る近道を選んだ(朴テヨン)」「来年からプロ野球もサラリーキャップ(年俸総額上限制)を取り入れなければならない(金ウンジュン)」と言うなど、三星を責める内容が大半だった。



金相洙 ssoo@donga.com