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ホットマネー中国に流入

Posted November. 21, 2004 22:45,   

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短期性投機資金である国際ホットマネー(Hot Money)の中国流入がラッシュを呈している。引き続くドル安現象と中国人民元の切上げによる為替差益を狙った投機資金だ。彼らは株式市場や企業に対する直接投資(FDI)よりは、金融構造が脆弱な国の外国為替市場で「現地の貨幤購入—現地政府の切上げ—ドルへの換金」などの手順で為替差益をあげている。

これに対し中国当局は数回にわたって投機勢力を根絶するという警告を発しているが、これといった対策がなくて頭を抱えている。

◆数百億の投機資金の流入〓ウォールストリート・ジャーナルのインターネット版は最近、中国金融当局の非公開会議録を引用して「投機資金の流入が危険水準にまで達した」とし、事実上の固定為替レート制度であるペグ制度の維持に大きな負担になっていると分析した。

会議録で中国の当局者らは、今年上半期だけでもヤミ市場などを通して700億ドル以上の投機資金が流入しており、下半期にはもっと大きな規模の投機資金が押し寄せるものと憂慮している。

中国の外為保有額は9月末現在5145億ドルで、昨年12月末の4032億ドルに比べて27.6%増えた。このような中国の外為保有額は、日本に次ぎ世界第2位だ。

最近、国際金融市場が不安になるにつれ、ケイマン諸島、バージンアイルランドなど租税避難所で造成された資金も、中国に流れ込んできているものと国際金融界では見ている。

▲「巨額の両替は用途を明らかにせよ」〓中国政府は為替投機勢力による被害を減らすために、投機資金の移動経路に対する監視に着手した。まず、金融当局が短期性海外投資資金の投資先、投資主体、投資期間などに対する詳細な内容を把握できるようにする規定制定とともに、外国為替市場のモニタリングをさらに強化するという方針だ。特に外為決済過程で外資企業が20万ドル以上を人民元に両替した場合は、用途を明確にするようにした。

これと関連して、中国の国家為替管理局(SAFE)は最近、為替投機勢力を見つけるための強力な対策を速やかに打ち出すと、対内外に明らかにした。

▲ドルの投げ売りどこまで〓急激なドル安によって、中国人のドル投げ売り現象が連日続いている。19日、北京と上海の銀行街では、ドルを人民元に変えようとする人が長蛇の列を成した。

給料をドルでもらっていた外国系企業の社員でさえ、人民元に変えてくれるよう要求する現象が目立っている。また、上海などのヤミドル市場では、ドルを人民元に変えようとする注文が殺到している。

あるヤミドル商人は「最近、個人が人民元に変えようとする規模が30万ドルを超えるほど、ドルを保有している富裕層が、やや低い価格ででもドルの投げ売りに出た」と伝えた。

専門家らは米政府がドル安を放置していることに加え、利益を求めて集まるホットマネーの属性上、中国への投機資金ラッシュはしばらくの間続くだろうと見ている。



金東元 daviskim@donga.com