「山が綺麗でしょう」
「はい、とても綺麗ですね」
「韓国のサッカーも、秋の紅葉のように色鮮やかに染めてみましょう」
「最善を尽くします(I will do my best)」
鄭夢準(チョン・モンジュン)大韓サッカー協会会長とボンフレール代表監督が4日、北漢(プクハン)山を登りながら、お互いに心を開いた。最近、揺れている代表チームの雰囲気を刷新して、06年W杯ドイツ大会での「4強神話」再燃を誓うため。
二人はソウル鍾路区旧基洞(チョンログ・クギドン)を出発して、紅葉のトンネルと北漢山の大南(デナム)門を通って、平倉洞(ピョンチャンドン)へ降りる2時間30分コースを一緒に歩きながら、心を打ち明けて韓国のサッカーについて話し合った。許丁茂(ホ・ジョンム)首席コーチ、李チュンソクコーチ、チョン・ギドンGKコーチ、趙重衍(チョ・ジュンヨン)協会副会長、李会擇(イ・フェテク)技術委員長、盧興燮(ノ・フンソブ)専務ら協会役員や取材陣60人余りが共に山を登った。
「私たちは新しい仕事を始めるとき、山に登って気持ちを切り替えます」(鄭会長)
「こうやって山を登ると、ふさがっていた胸がすっきりします。ファンを失望させません」(ボンフレール監督)
「このごろ、代表チームの選手たちの精神力が前ほど強くないようですね」(鄭会長)
「02年W杯であまりにも多くのものを得たからです。ややうぬぼれているようです。最初だという姿勢で改めて始めれば、まもなく良くなるでしょう」(監督)
監督は、「山を登るのは生まれて初めてのことだ。これほど高いとは思っていなかったが、実際登ってみるとかなり高くて大変だ。アルプスもケーブルカーに乗って上がった」と話した。北漢山を遠くから見た時は、大きな岩の固まりのように見えたが、実際に来てみると、小さな岩があちこちに散らばっていて不思議だということ。監督は出くわした登山客らが、「韓国サッカー、ファイト」と叫ぶと、一々握手しながら善戦を誓った。
鄭会長は02年1月にもヒディンク元監督と一緒に北漢山を登った。当時、ヒディンク氏の「1ヵ月間の定期休暇」について批判的な世論が高まると、協会が雰囲気刷新のため山歩きを推進したもの。韓国はあの年の6月、W杯で4強神話を創り出した。
17日、モルディブとのドイツ大会2次予選最終戦を控えている韓国。今度の山歩きも、最近アジアカップでイランに破れ、W杯予選でレバノンと引き分けるなど、強豪らしい姿を見せていない代表チームの雰囲気を刷新するために企画された。鄭会長とボンフレール監督の「北漢山での意気込み」は、どんな結果で現れるだろうか。
權純一 梁鍾久 stt77@donga.com yjongk@donga.com