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現政府発足後最も著しい変化は反エリート主義と反知性主義

現政府発足後最も著しい変化は反エリート主義と反知性主義

Posted October. 29, 2004 23:09,   

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「新政府発足以来最も著しい社会的変化は反エリート主義と反知性主義の表出で、国家的難題を打開するための理性的対話の場がないのは大きな問題だ。」

李仁浩(イ・インホ、明智大碩座教授)ソウル大名誉教授は29日、ソウル大教授協議会(会長張浩完)が主催した大討論会で、「知性の危機とその歴史的背景」という主題発表を通じてこのように指摘した。

同日の討論会はソウル大教授協議会が毎年開く年例行事で、「我々は未来を準備しているか」という主題で、ソウル大「法大100周年記念館」で開かれた。討論会では韓国社会が直面した危機とこれを乗り越えるための現実的処方、大学の役割などをめぐり活発な論議が進められた。

李名誉教授は、「今後、韓国の知識人たちは、改革の名前で包装された様々な顔の暴力の前で知的、道徳的中心を失わずに、社会が理性的に生まれ変わることができるように助ける『心の備え』をしなければならない」と述べた。

安秉俊(アン・ビョンジュン)韓国開発研究院(KDI)国際政策大学院招聘教授は、「変化する国際社会と韓国の進路」という主題発表で、「世界各国は米中心の軍事的単極化体制および経済的世界化の下で、自国安保および競争力の確保、国家アイデンティティ維持のため必死になっているのに、韓国はこれに逆行している」と診断した。

彼は、「若い世代の米国批判と自主性強調は、外国為替危機以後形成された『傷ついた民族主義』の表出だ。今後の国際関係においては感情的接近でない戦略的接近が必要で、韓国が知識と文化競争力に基づいた『ソフトパワー(soft power)』を追求するというイメージを国際社会で高揚する必要がある」と助言した。

また鄭雲燦(チョン・ウンチャン)ソウル大総長は、「韓国社会の未来と大学の課題」と言う主題の発表を通じて、「将来、韓国社会に到来する予測不可能な挑戦に立ち向かうことのできる立派な人的資源を育てるのが何よりも重要だ」と述べた。

鄭総長は、「韓国の大学は、『模倣を通じた量的膨脹』から『(知識)創造を通じた質的成長』に生まれ変わらなければならない。このためには、思い切った教育投資、基礎学問への支援、中等教育と高等教育の緊密な連携、大学の自律性確保などのための政府と社会レベルでの支援が必要だ」と指摘した。



全智媛  podragon@donga.com