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米大統領選、終盤戦略は有権者脅し?

Posted October. 20, 2004 23:24,   

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米大統領選挙戦が、相互誹謗の水準を越えて有権者を相手に「恐怖ムード」を助成する展開を見せている。子供が一緒に見るテレビコマーシャルで手榴弾が爆発して腕が飛ばされる場面が出て、候補が直接核テロの可能性を取り上げる。

90%以上の有権者が早くも支持候補を決めた状況で、一票でも多く獲得するためには刺激が必要なため、極端なネガティブ戦略が登場していると、米マスコミは分析している。9・11テロの傷が根強いため、刺激的でなければ、有権者が動かないというのだ。選挙以後を心配する多数のシナリオが出るのも、こうした雰囲気と無関係ではない。

▲終盤戦略は有権者脅し?〓恐怖ムードの助成に積極的なのは他ならぬ候補たちだ。チェイニー副大統領は19日、オハイオ州遊説で「米国の最大脅威は、テロ犯が核兵器または生化学兵器で武装し、都市の中心部に現われ、数十万名の命を威嚇するかも知れないということだ」と述べた。

以後、ケリー候補のテロ根絶意志が足りないという点を強調するためのものだと釈明したが、現職の副大統領が具体的な証拠もなく、核テロの脅威を取り上げたのは無責任だと批判されかねない発言だった。

ケリー候補も徴兵制導入と社会保障の削減可能性をめぐって、有権者の不安を煽っていると非難されている。ブッシュ大統領が再選されれば、イラク兵力拡大のため、徴兵制を復活させるかも知れないというのは若者層を脅すもので、共和党が老年層の医療福祉を大幅に減らすだろうという主張は老年層脅しだという。

ケリー候補支持を公式宣言したニューヨーク・タイムズでさえ同日のコラムを通じ、「ケリー候補が陳腐なデマを飛ばしている」と冷ややかな反応を示した。

▲悪夢のシナリオ〓MSNウェブジンのスレートドットコムは18日、選挙翌日の11月3日の朝まで大統領の当選者が選別されず、長くは数ヵ月まで裁判所の決定を待たなければならない悪夢のシナリオを上程した。

まず、投票の技術的問題のため、00年フロリダでの再検票の悪夢が再燃されかねない。旧式のパンチカードの投票用紙がほとんどの地域でそのまま使われているため。最大接戦州の一つのオハイオ州でも有権者の70%以上がパッチカードを使うようになる。

次は投票の有効性問題。自分の選挙区でない所で投票した「暫定投票」を有効処理すべきかについては、すでに4つの州で訴訟が進行中だ。接戦州の票差がわずか数千票しかないときは、暫定投票の有効可否が結果を覆すこともある。

コロラドの州憲法修正案も悩みの種。コロラドは勝者が独り占めする選挙人団を支持率の割合で分ける法案をまとめているが、もし今回の選挙でこれを適用すれば、大きな議論が予想される。



金昇鍊 朴惠胤 srkim@donga.com parkhyey@donga.com