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もし米国が、日本がイラクなら…

Posted October. 12, 2004 23:45,   

한국어

「1週間、ワシントンやニューヨークなどの大都市で、自動車爆発、ロケット弾、自動小銃、空中爆撃によって3300人が死亡する事態が続いたら?」

「重武装した27万5000人のゲリラが、シアトル、ラスベガス、サンフランシスコを占領したら?」

「民兵隊を掃討すると言って、アーリントン国立墓地を米軍の戦闘爆撃機が毎日爆撃を加え、数千の墓が破壊され、ベトナム戦争に参戦した勇士の碑がこなごなになったら?」

米ミシガン大学のコール教授が、自分のホームページに掲載した「もし米国がイラクなら」という文章が、米国や日本のネチズンたちに大きな話題を呼んでいる。引用した文章は、米軍のファルージャ封鎖やマフディ軍団の掃討を目標にしたシーア派の聖地ナジャフへの空襲をパロディ化したものだ。

中東近現代史専門の史学者で、同時多発テロ以降メディアにもよく登場するコール教授は、イラクの悲惨な現実をごまかして侵攻の正当性だけを強調する政府の態度に憤り、掲載したという。

コール教授の掲載は、「CNNでは見られないイラクの真実」などのタイトルで、各国の言葉に翻訳された一方、「もし日本がイラクなら」というパロディでも広がっている。

コール教授がこの文章を載せたのは、9月23日。ブッシュ米大統領が国連総会でイラクの状況が改善されているという内容の演説をしたため、これに反ばくするためのものだった。

演説直前の1週間の間に、イラクで連合軍との交戦や自爆攻撃、空襲で死亡したイラク人は約300人。米国の人口がイラクの11倍程なので、米国がイラクなら約3300人が死んだことになる。毎週これだけの人々が死んでいくにもかかわらず、「イラクの状況は改善しており、イラクは民主主義と自由の実現を目前にしている」と言えるのかというのが、コール教授の反問だ。

コール教授は、米マスコミのイラク現地報道に対しても、「治安が不安で、ワシントンとニューヨークのいくつかのホテルに閉じこもっている記者たちが、サンフランシスコ、デンバーなどの全国の主要都市が重武装ゲリラによって占領された状況を伝えるのも同然」と問題視した。

この文は、日本で日本語パロディ版になって、米国でよりも大きな反響を呼んだ。

「東京の皇居、国会議事堂が毎日ロケット砲の攻撃を受けたら?1週間に1500人の日本人が大都市で機関銃と手りゅう弾の攻撃で死んだら?米軍の戦闘爆撃機がテロリストを捕まえると言って、毎夜爆撃し、老人や子どもたちが死んだなら?このような状況で『日本の侵略は正当だった。日本の状況は改善されており、日本人たちは民主化の進展に喜んでいる』と言われたら?」

「パンダ」という名の日本のネチズンは、「1年の間に首相、外相、法務相が暗殺され、米占領軍が勝手にかかしのような人物を首相にしたら?」という書き込みをしていた。



hanscho@donga.com