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北朝鮮、米大統領選の主要争点に

Posted October. 04, 2004 22:09,   

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先月30日に行なわれた米大統領選の第1回テレビ討論会で、米国民に最も大きくアピールした議題は、北朝鮮の核脅威だったとの見方が出ている。北朝鮮の核問題は、2001年9月11日の米同時多発テロ事件と、国際テロ組織「アルカイダ」、アフガニスタン、イラクなど「テロとの戦争」をめぐった一連の諸議題よりも、はるかに重く取り扱われたからだ。

民主党候補のケリー上院議員は同討論会で、北朝鮮の核開発が引き起こした安保脅威を集中的に指摘した。ブッシュ米大統領が不必要なイラク戦を展開したため、国力が分散、その合間をぬって、北朝鮮が核兵器を4〜7個を開発した、との見方を示したのだ。

ケリー候補が「ブッシュ・バッシング」のため北朝鮮の核問題を集中的に取りあげたことによって、同夜テレビを視聴した6000万人にのぼる米有権者の頭の中には、北朝鮮の脅威が深く刻まれた、との分析だ。ブッシュ大統領も同日「米朝2カ国協議の不可」を強調し「ケリー議員が求めているものは、まさに北朝鮮・金正日(キム・ジョンイル)総書記が望んでいるものであり、金総書記は邪悪な指導者だ」と話した。

結局、大統領選の結果とは関係なく、今後、米政府が対北朝鮮強硬策を繰り広げた場合、テレビ討論会の視聴を通じて作られた米国人の北朝鮮に対する否定的な認識が、強硬派の位置づけをさらに高める蓋然性も出てきた。

一方、ロサンゼルスタイムズは2日、「テレビ討論で、両候補が北朝鮮の核兵器について攻防を繰り広げて以来、平壌(ピョンヤン)が選挙政局最大の関心事になった」と報じた。同紙は「(最初の北朝鮮核危機がジュネーブ枠組みの合意で回避された1994年当時の)クリントン大統領は、北朝鮮の偏屈な指導者、金正日(キム・ジョンイル)を包容しようとしたが、ブッシュ大統領は同氏を孤立させ、圧力を加えることを決めた」と付け加えた。



金昇鍊 srkim@donga.com